DeFiを悪用する「豚の食肉解体」詐欺【中編】

「ソーシャルエンジニアリング」でだまされた男性の“悲壮な一部始終”

「豚の食肉解体」詐欺は、人の心理を操る「ソーシャルエンジニアリング」を使った恋愛詐欺の一種だ。この攻撃手法が見つかったのは、ある被害者男性からの報告がきっかけだった。男性はどのような被害に遭ったのか。

 「ソーシャルエンジニアリング」は、人の心理を巧みに操って意図通りの行動をさせる詐欺手法だ。セキュリティベンダーSophosの調査チームSophos X-Opsが調査を続けている「豚の食肉解体」(Pig Butchering、中国語名:殺猪盤)詐欺グループは、恋愛を装ったソーシャルエンジニアリングと、不正な暗号資産(仮想通貨)取引を組み合わせている。これにより標的から金銭を巻き上げているのが特徴だ。

 Sophos X-Opsが豚の食肉解体詐欺グループを発見するきっかけになったのが、ある男性からの報告だった。その一部始終と、豚の食肉解体詐欺における注意点を紹介する。

フランクが詐欺師ビビアンにだまされた事例

 Sophosで脅威主任研究員を務めるショーン・ギャラガー氏が、この詐欺グループの存在に気付いたのは、同社の調査報告書を見た詐欺被害者フランク(仮名)から連絡を受けたときだった。フランクはMeetMeの同社名マッチングアプリケーションで、米ワシントンDC在住のドイツ国籍の女性ビビアンと連絡を取っていたという。

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Alex Scroxton
Alex Scroxton

米TechTargetの電子週刊誌『Computer Weekly』でセキュリティ分野の記事編集を手掛ける。同社の電子月刊誌『MicroScope』で記者を務めた後、2014年5月からComputer Weeklyの編集に従事。2003年、サセックス大学(University of Sussex)で社会人類学の学士号を取得している。

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