英国で、恋愛関係を築いてから金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」の被害が拡大している。被害の実態や、被害者の共通点とは。
偽の身分や架空のプロフィールを用いて標的に近づき、恋愛関係に発展してから金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」による被害が、英国で拡大している。英国の銀行TSB Bankが実施した調査を基に、被害の実態や狙われやすい人の特徴を紹介する。
TSB Bankが2022年の顧客データを分析したところ、銀行業界で毎週60件近くのロマンス詐欺の事例が報告されていた。業界団体UK Financeによると、銀行業界におけるロマンス詐欺関連の被害額は、2020年上半期(4〜9月)の850万ポンドから、2022年上半期の1660万ポンドまで増加。同期間中にロマンス詐欺師は、7000人以上の英国人から約6500万ポンドをだまし取っている。
ロマンス詐欺は無差別に標的を定めており、被害者は年齢層にかかわらず広く分散している。一方で、被害金額に関しては年齢層に偏りがあった。TSB Bankが2022年に実施した調査によると、51〜65歳の被害者は、被害件数における割合が25%だったのに対して、被害額で占める割合は46%だった。
被害の影響を受けやすい人の特徴を以下に示す。
中編は、ロマンス詐欺の始まり方や具体的な対策を紹介する。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
TikTokのトレンドに変化 なぜ「1分超え」動画が見られている?
Bufferのデータによると、TikTokでは最近、長めの動画が人気を集めている。
アドビが「10種類のAIエージェント」を発表 顧客体験はどう変わる?
アドビの年次イベント「Adobe Summit 2025」が開催された。初日の基調講演では、アドビの...
「ブランドは叩かれて強くなる」 ジャガーのCMOが語った炎上の乗り越え方
SXSWで開催された「Female Quotient」のイベントにおいて、Jaguar Land Roverの米国CMOは...