Oracle Databaseの無視できないコスト【後編】

「Oracle Database」ユーザーへのお願いから読み解くOracleの“本当の狙い”

Oracleは「Oracle Database」の古いバージョンをアップグレードするようユーザー企業に推奨している。背景にはサポート体制の継続以外にも、同社の戦略的な狙いがあるという。それは何か。

 Oracleは、同社のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)「Oracle Database」について、バージョン「19c」へのアップグレードを推奨している。19cはLTS(長期サポート版)であり、ユーザー企業がデータベースの運用とパッチ(修正プログラム)の適用を継続できるためだ。

 現在バージョン「11.2.x」または「12.1.x」を運用している場合、運用中のOracle Databaseを「Terminal Release」(最終リリース)にアップグレードしてから、19cへのアップグレードを続行する必要があるとOracleは説明する。Terminal Releaseは、同社によるサポートが終了したバージョンを指す。

 つまりOracleがユーザー企業に求めているのは、Oracle Databaseを古いバージョンから最新バージョンに移行する際、最新バージョンまでの各バージョンを購入することだ。システム保守サービスベンダーRimini StreetのCEOセス・ラバン氏が指摘するように、これにはコストと労力を伴う。「企業は通常、必要がないならデータベース管理システム(DBMS)を更新する気にはならない。特定の理由や投資利益がなければ、DBMSの更新の優先順位は低くなる」とラバン氏は指摘する。

なぜDBMSの移行は進まないのか

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Cliff Saran
Cliff Saran

最先端の研究開発からシステム管理の課題、レガシーシステムの保守・運用まで、幅広い分野で記事を執筆。ブログ「Cliff Saran’s Enterprise blog」を更新し、激変するIT市場を独自の視点で分析している。

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