マルチクラウド時代になぜOSSが重要なのか【第1回】

企業が“シングルベンダー”ではなく「マルチクラウド」を信奉し始めた理由

企業のシステムでは、複数のクラウドサービスを併用する「マルチクラウド」の採用が進んでいます。システムを複雑化させるマルチクラウドを、企業が重視するようになったのはなぜでしょうか。

 クラウドコンピューティングやAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)などの技術は、さまざまな組織においてかつてないイノベーションを可能にし、ビジネスの成長を後押ししてきました。そうした中で企業は、ある問題に直面することになりました。各種ソフトウェアやインフラなど、業務を支えるシステムの構成要素が複雑になったことです。複数のクラウドサービスでシステムを運用する「マルチクラウド」が、その複雑さを助長しています。

 企業に求められているのは、マルチクラウドを採用しつつも、ITシステムを過度に複雑にすることなく、高度なアナリティクス(分析)やクラウドサービスのメリットを享受できるようにすることです。オープンソースソフトウェア(OSS)の活用は、そのための有効な手段の一つになります。まずは、OSSの重要性が高まってきた背景について、企業におけるIT戦略の移り変わりを振り返ってみましょう。

単一ベンダーからの脱却に動く企業

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