暑さ回避か、ビジネス優先か

“気候変動と雇用”どう関係? 猛暑でも「むしろ労働者が増えた」都市も

米国では熱関連死亡数が増えているものの、企業は猛暑問題に冷静な対処をしている。研究者は「企業がリスクのある地域を避け、配置転換をする可能性がある」と指摘。一方、猛暑にもかかわらず雇用が増えている地域もある。

 米国疾病予防管理センターの調べによると、米国では猛暑による死亡者が増加しており、2022年には1700人を超え、2000年以来最高となった。そうした中、全米経済研究所(National Bureau of Economic Research)の論文「Do Firms Mitigate Climate Impact on Employment? Evidence from US Heat Shocks」によると、企業は猛暑問題に冷静に適応している。

 米国で複数の拠点を有する企業は「ヒートショック」を受け、涼しい地域に移転するようになっている。ここでいうヒートショックとは、人間の健康を害し、火災の危険性を高めるほどの高温が続くことだ。

 「われわれの分析が示しているのは、企業が気候変動リスクのある地域から、リスクの少ない地域に人員の配置転換をする可能性があるということだ」と、チューレーン大学A.B.フリーマン経営大学院の助教授であるアビシェク・バルドワジ氏は述べる。

猛暑にもかかわらず、雇用が増えている地域はどこ?

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Patrick Thibodeau
Patrick Thibodeau

人材管理とERP(統合業務)パッケージの分野を主に取材している。20年以上、企業IT分野の記者として活躍し、IT専門メディア「Computerworld」「InformationWeek」の他、雑誌『Federal Computer Week』(FCW)に記事を掲載。American Society of Business Publication Editors(ASBPE:米国ビジネス出版編集者協会)から全米ジャーナリズム賞を複数回受賞している。

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