GPTカスタマイズの可能性【後編】
OpenAIの新プラン「ChatGPT Team」は「Microsoft Copilot」とは何が違う?
OpenAIのChatGPT新プラン「ChatGPT Team」は企業による利用を想定したサービスだ。競合製品であるCopilotとの違いを踏まえて、ChatGPT Teamの特徴やメリットを解説する。
AI(人工知能)ベンダーOpenAIが2024年1月に発表した「ChatGPT Team」は、AIチャットbot「ChatGPT」のサブスクリプション新プランだ。企業は「GPT-4」をはじめとするAIモデルへのアクセスを含め、チーム向けの機能を利用できる。
調査会社Forrester Researchでアナリストを務めるウィリアム・マッキノンホワイト氏はChatGPT Teamについて、「MicrosoftのAIアシスタント『Microsoft Copilot』(以下、Copilot)と機能が類似している」と指摘する。Copilotの競合サービスとしてChatGPT Teamにはどのような特徴やメリットがあるのかを解説する。
「ChatGPT Team」はCopilotとは“あれ”が違う
併せて読みたいお薦め記事
連載:GPTカスタマイズの可能性
生成AIの活用事例
ChatGPT Teamは、OpenAIの「GPT-4」「Dall-E 3」といったAIモデルを提供する。ユーザーはチーム向けワークスペース内で、独自のGPTアプリケーションを開発したり、開発したアプリケーションを共有したりできる。料金はユーザー当たり月額25ドル、年間契約の場合はユーザー当たり月額30ドルだ。
特に中堅・中小企業がChatGPT Teamに関心を持つと考えられる。小規模な組織やチームは汎用(はんよう)的なコラボレーションツールよりも、自社専用にカスタマイズしたツールを使いたいと考える傾向にあるからだ。他にも、Microsoft製品に依存したくない組織の関心を引く可能性がある。
一方でChatGPT Teamの弱みとしてマッキノンホワイト氏が挙げるのは、データ連携のレイヤーが不足している点だ。競合となるCopilotは、Microsoftのサブスクリプションサービス「Microsoft 365」で生成するデータにユーザーがアクセスできるAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)群「Microsoft Graph」と連携できる。Microsoft 365のデータを基にすることで、ユーザーや用途に合わせて回答を出力することが可能だ。
ChatGPT Teamについてマッキノンホワイト氏は、「他ツールと連携したい、データにアクセスしたいといったユーザーの要望に応えるための検討を進めるべきだ」と指摘する。
今後ChatGPT Teamのユーザーは、アプリケーションストア「GPT Store」を利用できるようになる見込みだ。GPT Storeで企業は、ChatGPTをカスタマイズできる機能「GPTs」(GPT Builder)で独自アプリケーションの作成や販売ができる。それに加えてChatGPT Teamのユーザーは、GPT Storeで自社ワークスペースのみに公開された独自アプリケーションを安全に利用できる。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[NTTPCコミュニケーションズ株式会社] 「回線速度不足」だけが原因ではない? Web会議の遅延を解決する方法とは -
製品資料
[東京エレクトロン デバイス株式会社] 工場の可用性向上に重要な「7つの領域」と対策 OTセキュリティ強化の基礎知識 -
製品資料
[リコージャパン株式会社] 問い合わせ対応で本来の業務が進まない、総務や情シスの負担をどう減らす? -
製品資料
[リコージャパン株式会社] 自社データから高精度な回答を生成、簡単に生成AIチャットボットを構築する方法 -
技術文書・技術解説
[アトラシアン株式会社] IT運用や従業員サポートは生成AIでどう変わる? 使い方や導入の流れは?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
Azure Red Hat OpenShiftは脱VMware問題の救世主になるか? 技術資料で解説
-
2
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
3
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
4
【基本情報技術者試験】「デュプレックスシステム」と「デュアルシステム」の違いは?
-
5
全社標準Copilotに絶望? MS Copilotで問い合わせ6割減できた企業は何が違った
-
6
「Microsoft一択」で本当にいいのか 知らぬ間にライセンス費用が膨らむ真相
-
7
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
8
「Copilot」はなぜ放置される? “議事録要約止まり”を脱する処方箋
-
9
ITエンジニア1265人調査 生成AIを使い込むほど「人の確認」が重い理由
-
10
仮想化環境の死角を“未知の脅威”が狙う時代――新たな敵をどう見破るか?
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
2
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
3
生成AIで文書活用を進めるには? 効率化と安全性をどう両立する
-
4
Windows PCとMacの選択制で生産性向上 LINEヤフーが実践する運用管理方法とは
-
5
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
6
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
7
「スクラム」と「カンバン」の違いとは? アジャイル型開発手法を徹底比較
-
8
AI時代に成功するための「ナレッジマネジメント」ベストプラクティス
-
9
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
10
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー