競合他社が模倣できない強み

半導体不足の2026年に30TBのQLCドライブが投下された“真の意図”

半導体不足が懸念される2026年、Dell Technologiesはオールフラッシュストレージ「PowerStore」で30TBのQLCドライブを選択可能にした。その背景にある独自の武器と、企業が得られる恩恵について、専門家が解説する。

 AI(人工知能)技術用のインフラ需要は衰えを見せない。フラッシュメモリをはじめとする半導体記憶デバイスの世界的な不足が見込まれる中、企業のIT部門はこれまで以上に投資対効果のシビアな判断を迫られている。

 こうした状況下で、Dell Technologiesはオールフラッシュストレージ「PowerStore」の効率性を大幅に高めるアップデートを発表した。1つのメモリセルに4bitを格納するQLC(クアッドレベルセル)方式のNANDフラッシュを採用する「PowerStore Q」シリーズにおいて、新たに30TBの大容量QLCドライブを選択可能にした。従来の15TBモデルと比較して、半分のラックスペースで同等の容量を確保できる。

 ストレージベンダーが供給調整を迫られる中、Dell Technologiesはなぜこうした“強気”の戦略を採用できるのか。その答えは製品スペックの細部ではなく、Dell Technologiesという企業そのものが持つ「構造的な優位性」にある。

Dellはサプライチェーンの混乱をどう突破する?

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