全件修正を脱し悪用リスク重視の動的防衛へ

CVSS頼みはもう終わり 悪用まで「数時間」のAI時代に情シスが捨てるべき常識

脆弱性の公開から悪用までがわずか数時間に短縮されたAI時代、従来のCVSSスコアに基づく全パッチ適用は限界を迎えている。情シスが今取るべき悪用リスク重視の優先順位付けと動的な防御戦略を解説する。

 企業はパッチ管理についての従来の前提を見直す必要がある。特にAIの時代では、サイバーリスクの優先順位付けや修正、管理の方法を変えなければならない。

 2019年以降、脆弱性の公表から悪用が確認されるまでの平均時間は、数カ月から数時間へと劇的に短縮した。CISO(最高情報セキュリティ責任者)とそのチームがリスクを評価し、修正の優先順位を決め、重要資産を保護する時間は大幅に減っている。CVSS(共通脆弱性評価システム)スコアだけでは現実のリスクを示せない。悪用可能性や資産の重要性といった指標がなければなおさら意味を成さない。

 現在の脆弱性管理は、単にパッチを適用することではない。攻撃者が悪用する可能性の高いリスクを、継続的に特定して削減することが中心となる。本記事では、情シスが今取るべき悪用リスク重視の優先順位付けと動的な防御戦略を解説する。

単なるパッチ適用にとどまらない対応

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