コピペに追われる日本企業の実態

AIを導入したのになぜ忙しい? 業務を分断する「タスク型AI」の落とし穴

企業のAI活用が進む一方で、現場はシステム間のデータ連携や調整といった手作業に追われている。個別業務を処理するだけの「タスク型AI」の導入が、かえって現場の分断を深める現象はなぜ生まれるのか。

 企業の生産性向上に向けてAI技術の活用が進む中、現場では依然として手作業によるデータ連携やシステム間の調整業務が残存している。単なる個別機能の追加だけでは業務プロセスの分断は解消されず、かえって現場の手間を増大させる構造的な課題が存在する。

 人事ソフトウェアベンダーWorkdayは、調査会社The Harris Pollに委託し、AI活用に関する実態調査を実施した。従業員500人以上、年商1億ドル以上の企業に勤務し、日常的にAIツールを活用する世界6100人(うち日本人200人)の人事、財務、IT、オペレーション部門の実務担当者および管理職を対象として、2026年3月に実施された。調査結果によると、日本の従業員はAIツールの活用に前向きな姿勢を示しているものの、全体の傾向として企業はシステム間の情報伝達や調整作業に多大な時間を費やしている実態が明らかになった。

 個別業務を処理するだけのAIツールである「タスク型AI」の限界と、持続的な業務変革に向けたITインフラ設計の在り方について、調査結果を基に深掘りする。

意欲と実態のギャップを生む「見えない負担」

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