30年以上使った基幹システムを刷新
オフコンからの脱却 小川建設が自社開発システムを捨てパッケージERPを選んだ訳
内田洋行ITソリューションズは、小川建設による建設業向けERP「PROCES.S」の導入事例を公開した。30年以上運用した独自システムを刷新するまでの経緯は。
小川建設は、基幹業務システムとして内田洋行ITソリューションズ(ITS)のERPシステム「PROCES.S」(プロセス)を導入した。2026年9月4日、ITSが事例を公開した。PROCES.Sは、建設業に特化したERPだ。
小川建設は1909年創業の建設会社。企画から設計、施工、メンテナンスまでの一貫体制を敷き、新築工事のほかリノベーションや大規模修繕などを手掛けている。近年は首都圏を中心としたマンション建築に強みを持つ。
同社はPROCES.Sの導入以前、30年以上にわたり独自に構築したオーダーメイドのシステムをオンプレミス環境で運用してきた。小川建設は何を決め手にPROCES.Sを導入したのか。
小川建設が基幹システム刷新で選んだERPとは
小川建設では、原価管理、会計、経費精算、勤怠管理を担う独自のシステムを開発、使用してきた。しかし、同システムがオフコン基盤であること、エンジニアが不足していたこと、保守終了の期限が迫っていたことから、システムの入れ替えを検討してきたという。
さらに、旧来のシステムには特殊な操作方法や画面設計が多く、業務の属人化が深刻な課題となっていた。システム障害が発生した際に対応できる担当者は限られており、月末の経理処理に遅延が生じるケースもあった。手動で同期処理を実行しなければデータが更新されない仕組みであったため、最新の原価状況などをタイムリーに確認できない点も課題に挙がっていた。
そこで小川建設は、業務の属人化を解消し運用を円滑化するため、システムの刷新を決断。開発期間を長期化させることなく導入でき、建設業特有の業務要件に適合するパッケージ製品としてPROCES.Sを選定した。
新システムの稼働により、ネットワーク環境があれば場所を問わずシステムへ接続できるようになり、特定端末や担当者に依存していた業務の属人化が解消された。データがクラウド上で即座に反映されるため、最新情報をリアルタイムで把握できる体制も整った。さらに、従来の締め作業で発生していたシステム停止が不要になったことで、月次管理や決算業務の工数が圧縮され、経理部門だけでなく現場の業務負担軽減にも寄与している。
(※)この記事は本多和幸氏と谷川耕一氏によるIT事例メディア「CaseHub.News」に掲載された「小川建設、ERP刷新でデータ把握を迅速化 属人化解消と決算業務の負担軽減」(2026年9月7日)を、TechTargetジャパン編集部で一部編集し、転載したものです。
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