入社時や月末の運用負荷をどう削減するか

Peach Aviationが回避したSaaS運用破綻リスク “個別管理”がIT部門を疲弊させる

端末とSaaSの個別管理はIT部門を疲弊させ、本来のセキュリティ施策を停滞させる。Peach Aviationはアカウントと端末を一体管理することで、どのように運用負荷の削減とガバナンス強化の基準を図ったのか。

 事業成長に伴って利用するSaaS(Software as a Service)の種類が増加し、従業員が扱うデバイスも多様化する中、IT部門の運用負荷は限界に達しつつある。特に、従業員の入退社に伴うアカウントの個別処理やデバイスのライフサイクル管理は、IT部門の貴重な人員を定常業務にくぎ付けにしてしまう要因だ。

 航空会社のPeach Aviationは、まさにこの課題に直面していた。同社では約2000人強の従業員に対し、バックオフィス向けのPCやスマートフォン、現場の専用端末など、数千台規模のデバイスが稼働している。業務で利用するSaaSが増加するにつれて、約20人のIT部門には、アカウントの発行や削除といった定常業務が重くのしかかっていた。

 厳格なセキュリティ対策が求められる航空会社でありながら、日々の作業に追われ、全社的なセキュリティ施策の企画・検証に人手を割けない状況は、大きなリスクになる。こうした状況を打破するために、Peach Aviationは運用効率化に向けた見直しに着手した。

なぜ「アカウントと端末の一体管理」が必要だったのか

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