標準機能に業務プロセスを合わせる改革

パーソルHDが「SAP」で会計システム刷新 巨大グループの混乱をどう防いだ?

事業拡大で乱立したパーソルHDのグループ各社の会計システム。「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」に各システムを集約して手作業のデータ連携をなくし、業務標準化を進めた道のりを紹介する。

 国内外で多様な事業を展開するパーソルグループ。事業拡大に伴い、同社の管理会計や財務会計を支える共通システムは大きな刷新がなく、グループ各社のシステム連携の多くを手作業に頼る状態が続いていた。この状態を放置すれば、経理担当者の作業負担を増大させるだけではなく、グループ全体の経営状況の可視化を遅らせ、意思決定やガバナンス上の大きなボトルネックになる。

 この課題を根本から解消するために、パーソルホールディングスは「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」を中核として、グループ30社の会計システムを一元化する大規模な刷新プロジェクトを決断した。単なるシステムの入れ替えではなく、標準機能に業務プロセスを合わせる「Fit to Standard」を徹底し、グループ全体の業務標準化と組織変革を目指した。多様な既存システムと独自の業務プロセスを持つ30社をいかにしてまとめ上げたのか。

独自のプロセスを見直して「標準」に集約

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