「GitHub」への依存が招く問題

「SBOM」はただの目録に過ぎない――サプライチェーン攻撃の盲点と保護策

ソフトウェアの部品表である「SBOM」は、構成要素を把握する上では役に立つ。しかし、ソースコードの記述から配布までのライフサイクルの防衛には不十分だ。なぜ「全工程」の保護が必要なのか。

 激化するソフトウェアサプライチェーン攻撃への対策として、SBOM(ソフトウェア部品表:構成コンポーネントやライセンスの一覧)の導入が急ピッチで進んでいる。しかし、SBOMを作成するだけではサプライチェーン全体の安全性を確保することはできない。SBOMは最終成果物に含まれる部品の目録に過ぎず、開発から配布までのプロセスで改ざんや不正介入を防ぐ仕組みではないからだ。

 サプライチェーンの安全性を評価する標準フレームワーク「SLSA」(Supply Chain Levels for Software Artifacts)は、ソースコードの記述からパッケージ配布までの過程で9つの脅威領域を特定している。ほとんどの開発現場は1、2カ所の対策にとどまり、攻撃者に悪用される隙を残しているのが実情だ。

 本稿は、ソースコードの管理から最終的なソフトウェアの配布に至るまで、サプライチェーン全体を保護するための具体的なアプローチを解き明かす。

GitHubの設定だけでは安心できない

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