Column
CEO? CFO? CIOの業務は上司で変わる!
上司がCEOかCFOかでCIOの業務内容は変わる。どの役員がCIOの上司であるべきだという正解はないし、調査によるとIT担当役員がCEOに直属している割合と、CFOに直属している割合は同じだった。いずれにしても、CIOは上司の計画を推進し発展させるのが使命だ。
CIOがITプロジェクトを獲得しようとする場合、社内の幹部との人脈が物を言うことが多い。フォレスターリサーチが先ごろ発表した消費財メーカーのCIOに関する調査リポートは、CIOの直属の上司が誰であるかによって、IT部門の業務内容や影響力が大きく左右されることを示唆している。
年商2億5000万ドル以上の消費財メーカー120社を対象に、CIOの指揮系統上の位置づけと担当業務内容などを調べたこの調査で明らかになったのは、CEOに直属するCIOは、売り上げ拡大を促進する技術に積極的に取り組む傾向があるのに対し、CFOに直属するCIOは、コンプライアンスとコスト削減に関連する技術にリソースを重点的に投入していることだ。
上司が誰であるかは重要だ。CEOと密接に連携しているCIOにもCFOに直属するCIOにも固有の業務課題があり、言うまでもなく、上司は選べない。賢明なCIOは、要求される役割に抵抗することなく、それらを受け入れ、上司の計画を推進し発展させる方法を編み出していくだろう。
CIOがITプロジェクトを獲得しようとする場合、社内の幹部との人脈が物を言うことが多い。フォレスターリサーチが先ごろ発表した消費財メーカーのCIOに関する調査リポートは、CIOの直属の上司が誰であるかによって、IT部門の業務内容や影響力が大きく左右されることを示唆している。
Consumer Goods Technology誌およびRIS Newsと共同で実施されたこの調査は、年商2億5000万ドル以上の消費財メーカー120社を対象に、CIOの指揮系統上の位置づけと担当業務内容などを調べたものだ。この調査で明らかになったのは、CEOに直属するCIOは、売り上げ拡大を促進する技術に積極的に取り組む傾向があるのに対し、CFOに直属するCIOは、コンプライアンスとコスト削減に関連する技術にリソースを重点的に投入していることだ。
調査リポートの著者らは、どの役員がCIOの上司であるべきだという正解はないと強調している。調査に回答したIT担当役員がCEOに直属している割合と、CFOに直属している割合は同じだった(いずれも43%)。企業規模とCIOの指揮系統上の位置づけとの間、あるいはCIOの指揮系統上の位置づけと上司の技術的知識との間に明確な相関関係はなかった。
だが、上司が誰であるかは重要だ。CEOと密接に連携しているCIOが指揮するIT部門は、フォレスターによるIT部門のタイプ分類では「プレーヤーパートナー」に属し、CFOに直属するCIOが率いるIT部門は、「トラステッドサプライヤー」に属する。いずれも固有の業務課題があり、そして言うまでもなく、上司は選べない。賢明なCIOは、これら各タイプに要求される役割に抵抗することなく、それらを受け入れ、上司の計画を推進し発展させる方法を編み出していくだろう。
CEOに直属するCIO:現状満足は許されない
フォレスターの調査では、CIOがCEOに直属している消費財メーカーは、消費者が商品を購入する時点、つまり店舗レベルでのブランド認知を重視していることが分かった。CIOはCEOに協力して、店頭で最適な品揃えが実現されることを目指し、大抵の場合、顧客の小売店と連携して関連データの取得と分析を行っている。
「消費財企業のCEOの多くは、小売り段階での価値創出に注力しており、そのためにリアルタイムPOSデータや顧客ロイヤリティーに関するデータなど、入手できる小売りデータを有効活用して商品の補充を行い、店頭販売実績を高めることに取り組んでいる」とフォレスターのアナリストで調査リポートの主著者であるクリスティン・スピビー・オーバビー氏は語る。
CIOがCEOに直属している企業は、CIOがCFOに直属している企業と比べて、小売業者からPOSデータを定期的に入手している割合が10%高い。また、CIOがCEOに直属している企業の12%がマーケットバスケットデータ(個々の顧客の購入品の内訳)も入手している。オーバビー氏は、この数字は低いように見えるが、CIOがCFOに直属している企業では、このデータを入手している割合はわずか2%にすぎないと説明している。
こうしたデータからビジネス上の洞察を引き出すには、新しいアプリケーションの開発や現行アプリケーションの再構築が必要になることが多い。後者では、例えば、Webサービスを使うことで各アプリケーションの特定のサービスを組み合わせて利用するという方法などがある。
CEOに直属するCIOが率いるパートナープレーヤーとしてのIT部門は、「現状に満足することは許されず、売り上げを押し上げる新しい商品、サービス、ビジネスモデルにITがどう貢献できるかを追求し続けなければならない」とオーバビー氏は語る。
CFOに直属するCIO:SOX法対応が重要な焦点
CFOに直属するCIOの業務は、必然的に、コンプライアンスとコスト削減という上司の最大の関心事を反映したものになる。こうしたCIOが率いるトラステッドサプライヤーとしてのIT部門は、取引先との資金のやり取りを正確に追跡するアプリケーションに力を入れている。彼らとCFOは、誤請求を減らすために注文処理・管理業務の改善に特に組織的に取り組む傾向がある。彼らは財務プロセスと内部統制強化を支援する技術を評価、検証しているが、これは意外なことではない。サーベンス・オクスリー法(SOX法)の遵守にはCFOの首がかかっているからだ。
「この調査リポートでは、CIOの業務の2つの類型が非常に正確に説明されている」とジュースやゼリーなどの製造で有名なウェルチフーズのCIO、ラリー・レンケン氏は語る。「だが、CEOに直属するCIOは、小売業者だけでなく、サプライヤーとも密接に連携していることを強調しておきたい。現在では、サプライヤーとのコラボレーションを実現、強化する上でITは大いに役立つ。CEOとのつながりを生かせば、さらに大きな成果が得られる」
マーケティングを担当していたレンケン氏は、IT業務をより戦略的に推進するという命を受けてCIOに就任した。同氏の直属の上司はCFOだ。だが同氏は、2005年6月にCIOに着任するまでに、CEOのITに対する考え方を確認し、理解するようにした。「彼は非常に明確に、『新任のCIOは、戦略的な意思決定に加わり、ビジネスに貢献するビジネスプロセス改善に大きな影響力を発揮すべきだ』という考えを示してくれた」とレンケン氏。さらに同氏は、ウェルチでは将来的に、CIOがCEOに直属するようになることも考えられると付け加えた。「だが、われわれはまだそこまではいっていない」
(この記事は2006年3月14日に掲載されたものを翻訳しました。)
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