Tableau Prep発表
「Tableau」のデータ準備作業を容易に、新ツール登場(1/2 ページ)
これまでデータ準備作業を他ベンダー製のソフトウェアに依存せざるを得なかったTableauユーザーに、新しいオプションが登場した。それが「Tableau Prep」だ。
Tableau Softwareは、同社のセルフサービスBIおよびデータ可視化ソフトウェアのユーザー向けに、分析用データの準備を支援するツール「Tableau Prep」の提供を発表した。
Tableau Prepは、これまでユーザーがデータセットの結合やフィルタリング、集計、クリーンアップをするために頼りとしていた他のベンダー製のツールに取って代わることを目指す製品だ。
Tableauは、併せて発表した新しいサブスクリプション方式の価格モデルにおいて、「Tableau Desktop」に追加費用なしでTableau Prepをバンドルしている。さらに、従来のソフトウェアライセンスを所有する既存のTableau Desktopユーザーは、今後2年間は追加料金を支払わずに、この新しいツールを使用することができるという。
Tableau Prepを使用すると、データアナリストやその他のエンドユーザーは、コーディングやスクリプティングを行わずにドラッグ&ドロップで一般的なデータ準備作業を実行できるようになると、同社のCPO(最高製品責任者)であるフランシス・アジェンスタット氏は述べる。さらに、このツールは、繰り返し行うデータ準備作業を自動化するアルゴリズムも含んでいる。
Tableau Prepは独立したツールだが、ユーザーはTableau Desktopでデータ準備ワークフローを確認することができ、準備プロセスの一部としてTableau Desktopのデータコネクターを利用することができるとアジェンスタット氏は述べる。準備作業が完了したデータセットは、「Tableau Server」、もしくは「Tableau Online」がホストするプラットフォームのいずれかに公開し、他のユーザーと共有することが可能だ。
データ準備の必要性に対する部分的な答え
しかし、この新しいツールが企業において、Tableau用のデータ準備作業を完全になくすことができるかどうかは、今の段階では分からない。Tableauの大手顧客である金融サービス会社のCharles Schwabは、2017年秋からTableau Prepβ版(コードネーム「Project Maestro」)のテストを実施中である。
現在、従業員約100人が概念実証(PoC)のためにTableau Prepを使用していると、同社のTableau管理者であるジェシカ・ブリッグス・サリバン氏は述べる。同社全体では1万6000人のTableauユーザーがいる。テスト結果によると、Tableau Prepを利用することで「基本的なデータ準備作業を以前よりも容易にかつ迅速に行うことができるようだ」と、サリバン氏は述べる。
Tableauが長期的なロードマップを実現できれば、現在Schwabのデータサイエンティストやその他の分析を行うパワーユーザーが使用しているAlteryxのデータ準備ツール「Alteryx Designer」を置き換えることができるかもしれないとサリバン氏は付け加えた。しかし、現時点では、Alteryx Designerを締め出すまでは至らないという。
「Tableau Prepは、Alteryxを置き換えるために必要な全ての機能を備えているわけではない。Tableau Prepが現時点で扱うことができない、中核をなすデータ作業が幾つかAlteryx上で実行されている」とサリバン氏は述べる。
全体で526人のTableau Desktopユーザーを抱えるSchwabは、Tableau Prepの製品版を何らかの方法で展開する予定だが、展開の範囲はまだ決まっていない。「私たちは、Tableau Prepを利用してできることをまだ分析している段階だ」とSchwabのITチームでサリバン氏と共に情報システムエンジニアを務めるディーパック・レディ・モグラ氏は述べる。
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