「ファイアウォール」再入門【後編】
「ファイアウォール」はどこに設置し、どう運用すべきなのか?
ファイアウォールのメリットを引き出すには、どのような場所に設置し、どのような運用方法を選択すればよいのだろうか。ベストプラクティスを紹介する。
好ましくない慣習によって「ファイアウォール」の効果が打ち消されることは少なくない。重要なのは一元管理でき、エンドユーザーに接続を試行させないようにファイアウォールを運用することだ。
ファイアウォールの設置や運用のベストプラクティス
ファイアウォールを最大限に活用するためには、同じリソースへのアクセスが必要なユーザーを同じセグメント(分割したネットワークの一部)に割り当てるとよい。物理的なサブネット(同じIPアドレスのグループを割り当てた小規模のネットワーク)をさらに小さく分割する選択肢もある。サブネットを適切に編成すれば、エンドユーザーに適切なアクセス権を付与できる。
本社オフィスやブランチオフィスといった施設には独自のファイアウォールを設置するとよい。それらの施設にサブネットを構成するのが効果的な方法だ。サブネットのゲートウェイの内側にファイアウォールを設置する。データセンターやサーバもファイアウォールで保護し、アクセスを許可するIPアドレスを制限する必要がある。
アクセス制御に共通のルールを使用するアプリケーションのグループに対しては、同じサブネットを割り当てるとよい。サブネットにゲートウェイとファイアウォールを設置し、ファイアウォールをゲートウェイの付近に配置する。コンテナを用いたアプリケーション開発やDevOps(開発と運用の一体化)を実施している開発・運用部門は、アプリケーション用のサブネットにアプリケーションを配置する必要がある。
エンドユーザーとサーバの両側でファイアウォールを使用すると、エンドユーザーがリソースにアクセスする際、接続元と接続先の両側で情報やアプリケーションを保護できる。ポリシーを変更する場合には、その接続経路にある全ファイアウォールのポリシーを変更しなければならない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「ファイアウォール」再入門
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] クラウドネイティブ戦略ガイド:8つの主要課題と解決策を解説 -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] プラットフォーム技術者のための「クラウドネイティブ」プレイブック -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] ハイブリッドクラウドでハードウェア価格高騰のリスクを回避する方法 -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] AI時代に必要なインフラモダナイゼーションの考え方とは? -
製品レビュー
[Dropbox Japan株式会社] ランサムウェア対策で見直したい「復旧できるファイル基盤」とは?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
鹿島建設のDXを阻む「10年前のAWS」 安全性と自由度を両立したモダナイズ
-
4
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
5
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
6
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
7
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
8
「法人向けPCおよび周辺機器の利用状況」に関するアンケート
-
9
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
10
「野良Excelマクロ」に悩むSMBC日興証券が導き出した内製化の“現実解”
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
3
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
8
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
9
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー