エンジニア向けのクラウド認定資格【前編】
クラウドエンジニアが「資格取得」でスキルアップできる“賢い学習方法”とは
認定資格を取得したり講座を受講したりすることは、エンジニアが知識習得やキャリア形成を図るための一助となる。エンジニアが資格取得をする際の学習方法の選び方を紹介する。
IT業界にはさまざまな資格やトレーニングプログラムがある。技術分野の範囲はネットワーク、OS、仮想化などと多岐にわたる。その中でもクラウドコンピューティングは特に変化が激しい分野だ。
進化し続けるクラウドコンピューティングの世界で、エンジニアが現状の職務や今後のキャリアで活躍するために、資格を取得するのは有効な手段になる。資格取得に向けて、どのような講座やトレーニングを選択すればいいのか。何を選択してはいけないのか。学習方法の選び方を紹介する。
認定資格でスキルアップできる“賢い学習方法”とは
講師
講師は、教える技術分野に関連する認定資格を所有している人物を選定することが望ましい。資格を有している上で、実務経験や教育経験があるのかどうかも確認する。クラウドコンピューティング以外の分野の知見もあればさらに望ましい。
そうした講師の情報を見つけるには、「LinkedIn」のようなSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が適している。資格を有していない場合は、ベテランの講師であれば問題はない。
特定の技術分野の専門家であっても、誰にも教えた経験がない講師には注意した方がよい。これはほとんどの場合、失敗するからだ。技術を知っているだけでなく、人々が理解できるように実際に説明する能力を持つ人が望ましい。他人に知識を教えるということは特別なスキルの一つであり、これこそが講師と単なる専門家を分ける要素なのだ。
講座
講座を選択する際は、講座を運営している会社の評判と沿革を確認する。1年前に起業した会社よりも、トレーニングの実績がある会社の方が信用できる。スタッフとその認定資格、およびベンダーとのパートナーシップを確認する。ほとんどの企業は、協賛企業や試験の合格率、合格体験記などを積極的に公開している。レビューや口コミがない場合は注意すべきだ。
認定資格に関するトレーニングであれば、そのクラスは試験対策クラスなのか、それとも対象の技術分野を学ぶためのクラスなのかを確認しよう。両方を学べるトレーニングであれば理想的だ。
トレーニングを提供する優れた会社には、以下のような特徴がある。
- 技術分野を確実に学ぶことができる
- 試験に合格するための有益なヒントを提供してくれる
- クラスメイト同士の交流を促してくれる
短期集中型の資格対策トレーニングは、認定資格取得を目的としている。製品知識に重点を置かない傾向にあるため、期待するほどの価値がない場合があることに注意が必要だ。
トレーニング形式
トレーニング形式に関しては、個人的な好みを優先して問題ない。一般的には、対面式のトレーニングよりもオンライントレーニングが好まれている。対面に比べて時間や場所の自由度が向上するからだ。
対面式のトレーニングにはオンラインにはないメリットがある。その一つは、他の受講者とつながり、コミュニティーに所属できることだ。その人脈は仕事にも役立つ可能性がある。ただし対面式のクラスは、旅費やホテル代がかかる場合がある。
オンラインコースをオフィスや周りに人がいる環境で受講しようとしている場合には注意が必要だ。効果的な学習のためには、静かな場所で集中して受講する必要があるからだ。講座のほとんどは、講義と実習の両方を組み合わせた内容になっているため、集中して参加する必要がある。
一方、録画講義に関しては、オンデマンドまたは自分のペースで受講できるため、比較的自由度が高くなる。しかし、実習のないクラスは避けるべきだ。学習している内容を確認するために実際のインタフェースに触れ、操作経験を積む必要がある。
価格
トレーニングについて検討するときは必ず、コストと価値も考慮に入れる。トレーニングは決して安くはない。ベンダー提供のトレーニングは、1コースで数千ドルになる場合がある。
無料のビデオ配信にも優れたコンテンツはある。ただし、講師との対話や実習がないと、質問する機会や細かい知識を得るチャンスを逃してしまう。
次回はクラウドコンピューティング関連の具体的な資格についての評価を紹介する。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社フィックスターズ] 組み込み開発特有の課題も解消できる「AI活用」の秘訣とは? -
事例
[株式会社ビザスク] 「新規事業」事例集:大手企業はどのように想定顧客ヒアリングを行っているのか -
市場調査・トレンド
[株式会社ビザスク] 質の高い「仮説検証インタビュー」を実施するためのポイント -
事例
[株式会社ビザスク] 富士フイルムの新領域参入に学ぶ事業創出 「畑違い」でもビジネス化できる方法 -
事例
[株式会社ビザスク] 三菱電機 上席執行役員に学ぶ、未来を切り開く「新事業創出」の実践方法
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
3
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
4
鹿島建設のDXを阻む「10年前のAWS」 安全性と自由度を両立したモダナイズ
-
5
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
6
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
7
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
8
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
9
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
10
「Linux」の脆弱性を生むのは誰か? ベテラン開発者の意外なミス
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
3
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
8
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー