クラウドサービスやクラウドインフラに関連する認定資格にはさまざまな種類がある。その中から、クラウドセキュリティに関わる担当者や管理者のキャリアップに役立つ認定資格を紹介する。
クラウドベンダーやIT業界団体は、クラウドサービスやクラウドインフラ管理に関連するさまざまな認定資格を提供している。IT管理者はこれらの認定資格を取得することで自身のスキルを証明でき、スキルアップや昇進に役立てることができる。
本稿は主なクラウド認定資格の中から、クラウドセキュリティに関する代表的な認定資格を紹介する。
セキュリティの資格には、時代が変わっても役立つ普遍的な価値がある。以下の認定資格は、特定のベンダーに依存しない中立的な内容になっている。ベンダーロックインを避けたい組織や、幅広いサービスの知識を必要とするIT管理者にとって注目に値する。
ISC2(International Information System Security Certification Consortium)のCCSP(Certified Cloud Security Professional)は、以下の知識を問う資格だ。
CCSPは、米国国防総省で情報管理を担う人材の要件である「DoD Directive 8570.1M」(米国国防総省指令8570.1M)に準拠している。
CCSPの特徴は、受験のために5年以上のIT業界経験(そのうち情報セキュリティに関する業務経験が3年以上)を証明する必要があることだ。実務経験がなくても試験に合格すれば、ISC2 準会員(アソシエイト)の資格が与えられる。アソシエイトは6年以内に規定の実務経験を積むことで、正規の認定が受けられる。
項目 | 内容 |
---|---|
試験費用 | 599ドル |
試験時間 | 240分 |
問題数 | 150問(複数選択式) |
最低合格点 | 700点 |
GIACの「GIAC Cloud Security Automation」(GCSA)は、以下の分野をはじめとして、クラウドセキュリティに関するさまざまな知識や実践のスキルを問う資格だ。
ベンダーに依存しない認定資格となっている。ハイブリッドクラウドやマルチクラウドのインフラを管理するIT管理者に適する。
項目 | 内容 |
---|---|
試験費用 | 979ドル |
試験時間 | 120分 |
問題数 | 75問 |
最低合格点 | 61% |
第4回は、クラウドアーキテクトのための認定資格と、クラウドに関するより幅広い知識を証明するための認定資格を紹介する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
博報堂が提唱 AIエージェントとの対話を起点とした新たな購買行動モデル「DREAM」とは?
博報堂買物研究所が2025年の購買体験を予測する「買物フォーキャスト2025」を発表し、AI...
B2B企業の約6割が2025年度のWeb広告予算を「増やす予定」と回答
キーワードマーケティングは、2025年度のマーケティング予算策定に関与しているB2B企業の...
生成AIの利用、学生は全体の3倍以上 使い道は?
インテージは、生成AIの利用実態を明らかにするための複合的調査を実施し、結果を公表した。