開発エンジニアなら挑戦したいGoogleとAWSの「クラウド認定資格」とは?役立つクラウド認定資格11選【第2回】

IT管理者が自身のITスキルを証明するための方法の一つが、クラウド認定資格を取得することだ。本稿はDevOpsやアプリケーション開発に関するクラウド管理中級者向けの資格を紹介する。

2024年06月05日 08時00分 公開
[Damon GarnTechTarget]

 AWSやGoogle、Microsoftなどのクラウドベンダーは、複数のクラウド認定資格を提供している。IT管理者は認定資格を取得することで、雇用先や求職先の企業に対して自身のスキルをアピールできる。

 本稿はIT管理者の習熟度や分野別に、代表的なクラウド資格を紹介する。認定資格の詳細や費用、取得のための前提条件も掲載する。

3.DevOpsへの理解を深めるクラウド認定資格

 クラウドサービスに関するより専門的な知識や、エンジニアとしてのキャリアを蓄積することを求める人は、DevOpsの資格取得を検討するとよい。DevOpsの知識は、クラウド管理に必要になることがある。GoogleはDevOpsに特化した認定資格を提供している。

Professional Cloud DevOps Engineer

 DevOpsの手法や「Google Cloud」サービスの知識を問う認定資格として、Googleは「Professional Cloud DevOps Engineer」を提供している。受験者はGoogle Cloudのクラウドサービス群を使用して開発と運用のワークフローを構築する手法や、アプリケーションの信頼性とパフォーマンスの管理、サイト信頼性エンジニアリング(SRE)に関する知識を確認できる。

試験費用 200ドル
試験時間 120分
問題数 50〜60問
最低合格点 非公開

 Googleはこの資格試験の受験者に対し、Google Cloudを使用した本番用インフラの設計と管理の経験を1年以上含む、3年以上のIT業界経験を積むことを推奨している。同社は受験者向けに、ハンズオンラボやトレーニングコースなど、さまざまな学習サービスを提供している。これらの学習サービスは、推奨する3年間の経験を補完するために利用できる。

4.開発者向けのクラウド認定資格

 AWSは、クラウド開発者が高性能かつセキュアなクラウドアプリケーションを作成できるようにすることを目的としたトレーニングプログラムと認定資格を幾つか提供している。

AWS Certified Developer - Associate

 AWSの開発者向け認定資格の一つが「AWS Certified Developer - Associate」(DVA-C02)だ。少なくとも1つの高水準プログラミング言語の知識と、基本的なクラウドデプロイメントの経験を持つ開発者は、同資格の取得を目指すとよい。この試験には、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)やクラウドアプリケーションの効率的な開発方法、セキュアなコーディングについての知識が含まれる。

試験費用 150ドル
試験時間 130分
問題数 65問(選択肢式と複数回答式)
最低合格点 720点

 AWS DVA-C02試験の対象者や目的などの詳細は、公式試験ガイドで確認できる。


 第3回は、セキュリティ分野のクラウド認定資格を紹介する。

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