IT管理者が自身のITスキルを証明するための方法の一つが、クラウド認定資格を取得することだ。本稿はDevOpsやアプリケーション開発に関するクラウド管理中級者向けの資格を紹介する。
AWSやGoogle、Microsoftなどのクラウドベンダーは、複数のクラウド認定資格を提供している。IT管理者は認定資格を取得することで、雇用先や求職先の企業に対して自身のスキルをアピールできる。
本稿はIT管理者の習熟度や分野別に、代表的なクラウド資格を紹介する。認定資格の詳細や費用、取得のための前提条件も掲載する。
クラウドサービスに関するより専門的な知識や、エンジニアとしてのキャリアを蓄積することを求める人は、DevOpsの資格取得を検討するとよい。DevOpsの知識は、クラウド管理に必要になることがある。GoogleはDevOpsに特化した認定資格を提供している。
DevOpsの手法や「Google Cloud」サービスの知識を問う認定資格として、Googleは「Professional Cloud DevOps Engineer」を提供している。受験者はGoogle Cloudのクラウドサービス群を使用して開発と運用のワークフローを構築する手法や、アプリケーションの信頼性とパフォーマンスの管理、サイト信頼性エンジニアリング(SRE)に関する知識を確認できる。
試験費用 | 200ドル |
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試験時間 | 120分 |
問題数 | 50〜60問 |
最低合格点 | 非公開 |
Googleはこの資格試験の受験者に対し、Google Cloudを使用した本番用インフラの設計と管理の経験を1年以上含む、3年以上のIT業界経験を積むことを推奨している。同社は受験者向けに、ハンズオンラボやトレーニングコースなど、さまざまな学習サービスを提供している。これらの学習サービスは、推奨する3年間の経験を補完するために利用できる。
AWSは、クラウド開発者が高性能かつセキュアなクラウドアプリケーションを作成できるようにすることを目的としたトレーニングプログラムと認定資格を幾つか提供している。
AWSの開発者向け認定資格の一つが「AWS Certified Developer - Associate」(DVA-C02)だ。少なくとも1つの高水準プログラミング言語の知識と、基本的なクラウドデプロイメントの経験を持つ開発者は、同資格の取得を目指すとよい。この試験には、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)やクラウドアプリケーションの効率的な開発方法、セキュアなコーディングについての知識が含まれる。
試験費用 | 150ドル |
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試験時間 | 130分 |
問題数 | 65問(選択肢式と複数回答式) |
最低合格点 | 720点 |
AWS DVA-C02試験の対象者や目的などの詳細は、公式試験ガイドで確認できる。
第3回は、セキュリティ分野のクラウド認定資格を紹介する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
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