XenServer Tips
XenServerのコマンドラインインタフェース(CLI)を理解しよう
XenServer管理タスクの6、7割はXenCenterで管理が可能だが、残りはコマンドラインインタフェース(CLI)を使わなければならない。XenServerを使い込めば必ず使うCLIについて解説する。
コマンドラインインタフェース(CLI)のインストール、設定、実行
Citrix XenServer「コマンドラインインタフェース」(CLI)のインストール、設定、実行方法を説明する。
サーバのコンソールで実行する方法
XenServerをインストールしたサーバのコンソールで「Local Command Shell」を選択すると「xeコマンド」を実行できる。
XenCenterで実行する方法
XenServerホストに接続し、コンソールタブでxeコマンドを実行できる。
リモートで実行する方法(Windows編)
XenCenter 5.6 FP1 日本語版を「Citrix Download Manager」でダウンロードしてインストールする。もしくは、「http:// <XenServerのIPアドレス>」にアクセスし、「XenCenter installer」をクリックしてもインストールできる。
「xe.exe」がデフォルトで「C:\Program Files\Citrix\XenCenter」にインストールされるので、パスにこのディレクトリを追加する。xeコマンドをリモートで実行する場合、接続と認証に追加の引数が必要なため、これらの引数を下記のように指定し、コマンドを実行する。
リモートで実行する方法(Linux編)
Linux Pack CDのRPMファイル「xe-cli-5.6.100-46766p.i686.rpm」から、CLI実行ファイルをインストールする。リモートでxeコマンドを実行する方法はWindowsと同じだが、Linuxの場合は接続と認証用の追加の引数を環境変数「XE_EXTRA_ARGS」で指定しておくと、接続と認証用の引数なしにxeコマンドを実行することができる。
基本構文
全てのXenServer xeコマンドの基本構文は下記の通り。
例えば、仮想マシン(VM)「centos54-1」をシャットダウンするには以下のように入力する。
代表的なオブジェクトクラス
| オブジェクト名 | 説明 |
|---|---|
| host | XenServer hostオブジェクト |
| network | Networkオブジェクト |
| pbd | PBD(物理ブロックデバイス)オブジェクト。XenServer Hostがストレージリポジトリ(SR)へのアクセスに使用するソフトウェアオブジェクト |
| pif | 物理ネットワークインタフェースオブジェクト |
| pool | リソースプールオブジェクト |
| sr | ストレージリポジトリオブジェクト |
| template | テンプレートオブジェクト |
| vbd | VBD(仮想ブロックデバイス)オブジェクト。仮想ディスクの内容を表すVDIにVMを接続するソフトウェアオブジェクト。 |
| vdi | VDI(仮想ディスクデバイス)オブジェクト。VMから見た仮想ディスクの内容を表すソフトウェアオブジェクト |
| vif | 仮想ネットワークインタフェースオブジェクト |
| vm | 仮想マシンオブジェクト |
代表的なコマンド
xeコマンドはタブ補完が可能なので、例えば「xe vm<tab>」でvmオブジェクトに関するコマンドがリストされる。
「Xe vm-param-list uuid<tab>」でVMのUUIDの候補が補完されるので、UUIDをメモする必要はない。
xe helpコマンド
コマンドの使用方法が分からない場合は、「xe help コマンド」と入力すると使用方法が表示される。
例えば、vm-startオプションパラメータとして、forceなどを指定することができることがHelpから分かる。
xe host-listコマンド
xe host-listは、プールに属するXenServerホストの一覧をリストするコマンドだ。
例えば、プールに属する特定のXenServerホストのパラメータ一覧を取得し、下記のような情報を確認するときによく使用する。
- Linux Pack(サプリメンタルパック)を別途インストールしたかどうか
package-linux: installed
- Xenカーネルのバージョン
xen: 3.4.2
- Linuxカーネルのバージョン
linux: 2.6.32.12-0.7.1.xs5.6.100.323.170596xen
- 仮想スイッチのモード
network_backend: openvswitc
xe network-createコマンド
xe network-createは、仮想ネットワークを作成するコマンドだ。
例えば、「CSPN」というネットワークを作成し、リソースプール内のXenServer1とXenServer2間でGREトンネルを作成する。
(注) Advancedエディション以降のライセンスで、仮想スイッチとしてvSwitchを選択し、vSwitchコントローラーを設定しておく必要がある。
xe pif-listコマンド
xe pif-listはXenServerのNICのリストを表示するコマンドだ。以下は、XenServerに新しいNICを追加する方法である。
1.XenServerのコマンドラインインタフェース(CLI)で、下記のコマンドを実行
2.追加したネットワークインタフェースカード(NIC)が表示されない場合は、下記のコマンドを実行してXenServer上の新しい物理インタフェースをスキャンする必要がある
3.xe pif-listコマンドをもう一度実行すると、新しいNICが表示される
4.新しいNICのデバイスが「__tmp206888048」などの名前で表示される場合は、そのデバイスを削除して、ethXなどの名前で正しく認識されるように導入(introduce)する必要がある
5.新しい物理NICをXenServerに導入して、XenCenterでそのNICが認識されるようにする
(注)依然として、MACアドレス00:15:17:6B:6A:31のデバイス__tmp206888048が表示されている。ethXなどのその次の使用可能NICデバイス用として後で導入できるように、このMACアドレス00:15:17:6B:6A:31を書き留めておく。
6.下記のコマンドを実行して、新しい物理NICをXenServerに導入(introduce)する
7.新しいUUID「83750d2d-dd36-787c-da1c-951d7afc2cf0」を接続(plug)する
(注)xe pif-listを実行すると、新しいPIFが表示される。
8.XenCenterに新しい物理NICが表示されるようになる
xe sr-forgetコマンド
xe sr-forgetはSRを削除するコマンドだ。
下記のように既に存在しないSRがXenCenterから削除できない場合、CLIで削除する。
1.XenCenterで存在しないSR(この例の場合、「ローカルストレージ」と「リムーバルストレージ」)のUUIDを確認する
2.下記コマンドで該当のSRを削除する
3.XenCenterから該当のSRが削除されたことを確認する
xe vm-startコマンドとevent-wait コマンド
event-waitはスクリプトを書く際に必須のコマンドである。このコマンドで指定したイベントがシグナル状態になるまで、他のコマンドの実行をブロックする。
以下のようにcentos54-1というVMを起動し、power-state=running状態になるまで待つ。
1.下記のようなスクリプトをvmstart.shという名前で作成する
2.vmstart.shを実行する
以上、本稿では代表的なコマンドしか紹介できなかったが、その他さまざまなコマンドがある。詳細は「Citrix XenServer 5.6 Feature Pack 1 管理者ガイド」の「付録A コマンドラインインターフェイス」を参照いただきたい。
北瀬公彦(きたせ きみひこ)
シトリックス・システムズ・ジャパン マーケティング本部所属
XenServer、XenClient、XenDesktop、Receiverなどの製品マーケティング、また、アライアンスマーケティングで、Citrixの製品に対応したい場合の技術対応なども行っている。
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