Ask The Expert
【Q&A】プロジェクト計画作成のポイント
質問:わたしは近いうちに非常に大規模なプロジェクト――最短でも18カ月はかかる――を始めます。プロジェクト計画は、どのくらい詳細に作ればよいでしょうか。18カ月全体について同じ詳細さで作るべきですか。プロジェクトの作業を開始するには、計画全体が「完成」するのを待たなければなりませんか。
わたしは、「計画するのは行動しないのと同じ」と考えることがある。少なくとも、計画するために活動を停止する場合はそうだと思う。行動しながら計画する方がわたしの好みだ。実際に動いてみて、進行を評価し、調整する。そしてしばらく動いて、また評価と調整を行い、プロジェクトが完了するまでこのプロセスを繰り返すわけだ。
このアプローチでは心配だろうか。身をもって知っているが、このアプローチは多くのマネジャーを心配させる。彼らはプロジェクト計画を頻繁に確認したがる。計画の大部分が作成者の想像に基づいているとしてもだ。どういうわけか、立ち上げから完了までのすべての道のりを示すプロジェクト計画さえ見れば、彼らはすっかり安心してしまう。わたしは違う。長いスパンの計画を見ると頭に浮かぶのは、期日が先であるほど、期日に遅れてしまう可能性が大きくなるということだ。砂漠のかなたにそびえる山に行き着くには、時間がかかるのと同じだ。困難な道のりが待っている。
これはソフトウェアプロジェクト管理の単純な真実だ。期日が先であるほど、期日に遅れる可能性が飛躍的に高まる。なぜか。ソフトウェアプロジェクトのもろもろの変動要因のためだ。こうした変動要因にさらされる期間が長いほど、それらの要因が重なってしまう。
では、どうすれば対処できるだろうか。答えはいたってシンプル。ガチガチの計画を作らないことだ。どのくらい先の期間について計画を作るかによって、計画の詳細度を調整する必要がある。向こう2~3週間については、常に詳細な計画を持つべきだ。このくらいの期間に何を行うかをきちんと詰めておくのは、非常に理にかなっている。この程度の期間であれば、どんなことが起こるかを合理的に予測できるからだ。
3週間先から3カ月先までの作業については、大まかに計画して「目標」的な表現にまとめるべきだ。例えば、「8月1日からの週にUAT(ユーザー受け入れテスト)を始める」というように。その週まで3週間を切ったら、具体的な期日を設定する。ただし、少なくともその週の3週間以上前に、こうした作業を詳細タスクに分解してはならない。
3カ月以上先のことについては、「10月のどこかでカットオーバーする」というような、ごく大ざっぱなスケジュールの目安を設けるべきだ。わたしとしては、予定を立てるのは、本当は一切避けたいところだが。そうした作業項目を、実行する順番に列挙だけしておき、できるだけ早くそれらを実行に移す方が、わたしにとって理にかなっている。しかし、ほとんどの場合、そういうわけにはいかない。そこで大ざっぱな目安が必要になる。そして作業まで3カ月を切ってから、計画を立て始めるべきだ。
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