「絶対」より「実効」を重視
効果的なネットワーク監視へのアプローチ
ネットワーク監視およびそのベストプラクティスがここ数年でどのように変わったか、また、どうあるべきかをみていく。
この業界では「ベストプラクティス」の半減期は短い。わたしがみるところでは、今日の管理手法やツールの最大の問題は、それらがクライアント/サーバ時代に成長した段階でとどまり、今日の現実に対応するような進化を遂げなかったことである。
旧世界(クライアント/サーバ時代)では
- 主要なアプリケーションが依存するネットワークの大半を自社で所有・管理していた
- 重要なトラフィックがどこを流れるかを予想することができた
- 配備に時間がかかるエージェントベースの複雑なネットワーク管理システムの導入が認められた。クライアント/サーバシステムが生み出す問題は新しく、深刻で、非常に恐ろしいものだったからだ
- さまざまなベンダー固有プロトコルが混在する環境に対処しなければならなかった
今日の世界では
- 自社で所有・管理していないネットワーク(ISP、ASP、顧客、サプライヤーなどのネットワーク)に依存している
- 明日はトラフィックがどこを流れ、次に何が壊れるのか予想できない
- 大規模で複雑なネットワーク管理システムを配備・維持する時間や費用が少なくなった(あるいはなくなった)
- 「何でも、どこでもIP」である
あるべき「ベストプラクティス」とは
- アプリケーションの視点からエンド・ツー・エンドを見渡せる
- 「ジャストインタイム」型ネットワーク管理インフラを、必要なときに、必要な場所にオンデマンドで迅速に配備できる
- 自社が所有していないネットワークへの見通しが利く
- 断片的なビューではなく、稼働中のネットワークの状況を詳細に把握することが可能な監視技術を採用する
- トレンド分析よりもリアルタイム評価を重視する
- 「絶対」よりも「実効」を重視する。自社の最も一般的でコストの掛かる問題を最も素早く解決する管理ソリューションを導入する
- 基本的なネットワークパフォーマンス問題に対処した後は、アプリケーションのパフォーマンスにフォーカスする
- 自社のネットワークとニーズに合った方法と技術を採用すべきであり、主客転倒してはならない
上記を実現するためのアプローチは、2つのステップで示すことができる。
- 基本的な出発点として(可用性だけでなく)パフォーマンスを継続的に監視する。この監視は(少なくとも)レイヤ3とレイヤ4の境界点で行うことが望ましい。そうすれば、ネットワークパフォーマンスの問題とアプリケーションパフォーマンスの問題を素早く切り分けることができるからだ。重要なネットワークパスのすべて、そして関心のあるパスのほとんどについて、エンド・ツー・エンドで監視し、そのデータが常に更新されるようにすること。
- 見過ごされたパフォーマンス問題に迅速に対応する。そのためには、リアルタイムの監視・評価・問題診断機能が必要だ。この機能は、専用のインフラを必要とせずに素早く導入することが可能で、リモートで利用できることが望ましい。
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