診療所向け電子カルテ製品紹介:ユニコン
レセコン機能にも強みを持つ電子カルテ「ユニカルテ」
現在、日本国内の診療所は約10万施設存在する。診療所間の競争が激化している現在、勤務医時代から使い慣れている場合でも、開業時の電子カルテの選定には注意が必要だ。
コンビニよりも数が多い診療所
厚生労働省が2010年4月に発表した「医療施設動態調査」によると、日本国内の診療所の数は9万9592施設(2010年1月末時点)。コンビニエンスストアの店舗数が4万2704店舗(※)なので、診療所はコンビニエンスストアよりも多く存在する。
※:JFAコンビニエンスストア統計調査月報(社団法人日本フランチャイズチェーン協会調べ)。
診療所間の競争が激化している現在では、開業後すぐにその経営がスムーズにいくとは限らない。事務員などの人件費を抑えるために、開業時点から電子カルテの導入を検討している医師も多い。また、勤務医時代から電子カルテを使っていた場合、開業時から導入することは当たり前のことなのかもしれない。しかし、ユニコンの代表取締役、鶴田真一郎氏は、開業に当たり電子カルテを導入する際には「以前使っていた電子カルテと同じものを求めるのではなく、まずはスリムな形で導入した方がいい」と指摘する。
大規模な病院で使われるシステムは、その病院に合わせて独自にカスタマイズされることが多い。その分、導入期間が長くなったり、コストが掛かったりすることもある。鶴田氏は「勤務医時代とは異なり、診療所ではいかに短時間で的確な診療が行えるかという点も求められる。電子カルテを選ぶ先には“どれだけスムーズに使えるか”“どれだけ入力しやすいか”なども重要だ」と説明する。その上で、同社の電子カルテシステム「ユニカルテ」は診療所向けに最適化された製品だという。今回は、同社のユニカルテを紹介する。
レセコン一体型電子カルテ「ユニカルテ」
2008年より提供されているユニカルテは、受付業務から診察、会計までの処理を支援するレセコン一体型電子カルテシステム。システム構成は最小2台からで、サーバ専用機を設置してクライアント端末を受付、診察室、検査室などに複数台設置することもできる。
ユニカルテでは紙カルテ2号紙のイメージを踏襲した画面構成により、過去カルテの既往歴を参照しながら、診断入力が可能。
| 業務名 | 機能 |
|---|---|
| 受付 | 問診表入力 院内のメッセンジャー機能(伝言・申し送り) カルテ修正・代行入力 診察ルートの指定・管理 |
| 診察 | Do入力 カルテセット登録 カルテ文言集・問診セット オーダー履歴表示 複数カルテ参照・記入(最大8人) 診療サマリー表示・編集 会計試算 各種文書作成(紹介状、診断書、訪問看護指示書、生活習慣病療養計画書など) 診断チェック機能(薬剤投与チェック、年齢・体重別処方量計算、食物・薬剤アレルギーチェックなど) ジェネリック医薬品検索 写真付き医薬品添付文書表示機能 |
| 会計 | 分点会計処理などの各種自動算定 レセプトチェック機能 |
サマリーデータや3種類のDo入力が特徴
ユニカルテの特徴として、過去カルテの主訴などの内容をまとめて一覧表示できる「サマリーデータ」機能が挙げられる。これにより、これまでの診療経過や病態などを把握できる。サマリーデータはカルテ情報の中から必要な部分のみを抽出して転記したり、削除したりするなど自由に編集することができる。
また、カルテ作成の支援機能として、過去と同じ処方の入力を可能にする「Do入力」が3パターン用意されている。前回処方薬のすべてを一括入力する「オーダーDo」、必要なものを選択して入力する「選択Do」、過去カルテの内容をまとめて入力できる「カルテDo」などがボタン入力だけで完了する。さらに、頻度の高い疾患については、その病名から主訴・所見、オーダーなどを「カルテセット」として登録することで、初診患者のカルテ作成の負荷を軽減できる。
そのほかにも、カルテ入力時にリアルタイムで実行される「薬剤投与チェック」機能を標準で装備している。この機能では、相互作用や用量などを自動的にチェックできるほか、問診時に登録した薬物アレルギーや食物アレルギーに対する禁忌チェックを行うこともできる。
レセコン機能に自信あり
ユニコンは1983年からレセコンシステム「ユニ・メディカル」を販売している。ユニカルテにはユニ・メディカルと同じ機能が標準搭載されており、入力された病名や診療内容によって管理料などの各種自動算定やレセプトチェックなどが行える。また、ユニカルテから直接レセプト請求をオンラインで実施でき、送信用の端末が不要。鶴田氏は「勤務医時代とは異なり、開業するとレセプト請求などの医療事務も行わなければならない。診療所にはレセコン一体型の電子カルテの方がより適している」と説明する。
サポート体制が重要
ユニコンでは電子カルテの導入から運用、レセコン請求作業などに関するサポートサービスを提供している。鶴田氏は「病院であれば情報システム部門を置くことができるが、診療所にはそうした専任者(プロ)がいるわけではない。診療所でのシステム導入では、サポート体制が万全でなければならない」と語る。
同社では操作方法や医療事務に関する質問などには電話で対応し、診療報酬の改定にはリモートメンテナンスやCD媒体の提供なども実施する。さらにハードウェア障害については、全国94カ所のサービス拠点を持つシャープドキュメントシステムと連携した出張サービスを利用できる。
同社はユニカルテやユニ・メディカルのほかに、保険薬局システム「ユニ・ファーマシー」や介護業務支援ソフト「ユニ・ケアネオ2」などを提供している。医療分野の今後について鶴田氏は「今後は、医療と介護の連携がより重要になる」と語り、医科だけでなく介護分野との連携も含めて包括的な支援を行っていくという。
| 項目 | 詳細情報 |
|---|---|
| システム構成 | サーバ/クライアント 最小2台構成から |
| 費用(税込み) | 個別相談 |
| 入力方法 | マウス、キーボード、ペンタブレット、iPad |
| 保守体制 | テクニカルコールセンター(電話対応)やリモートメンテナンス、フィールドサポートセンターなどを利用できる |
| レセプト機能の有無 | 有り(レセプト機能、レセプト電算ソフト・チェックソフトを標準装備) |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣 -
製品資料
[サイボウズ株式会社] AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
3
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
4
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
5
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
-
6
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
7
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
8
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
9
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
10
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー