2つの新しいデスクトップ仮想化機能 ~RemoteFXとDynamic Memory
Windows 7 SP1とWindows Server 2008 R2 SP1の目玉となるデスクトップ仮想化最新機能
2011年前半にリリース予定のWindows最新版のSP1では、デスクトップ仮想化技術のRemoteFXとDynamic Memoryを利用できる。
2010年7月に米国ワシントンD.C.で開催された米Microsoftの「Worldwide Partner Conference」(WPC)で、「Windows 7 Service Pack(SP)1」と「Windows Server 2008 R2 SP1」におけるパブリックβ版の公開が発表された。これらのSP1には、仮想デスクトップの運用や管理を向上させる新機能が含まれるが、それ以外にめぼしい新機能はない。
独立系調査会社の米Directions on Microsoftのアナリスト、マイケル・チェリー氏は、Windows 7とWindows Server 2008 R2を利用している。同氏は、両OSのサービスパックは、これまでのサービスパックほど重要ではないと指摘し、その理由について、両OSは「非常に堅固なため」と説明した。
「これまでのWindowsのパターンなら、今頃には、私は既にさまざまな問題を報告していて、最初のサービスパックが待ち遠しくて仕方がなかっただろう」とチェリー氏。「今回はそんなことはない」
実際、Windows 7のSP1には、新機能はほとんど含まれていない。Windows 7 SP1は基本的に、Windows Updateで既に配信された更新プログラムと、顧客からのフィードバックに基づいて用意された修正プログラムを組み合わせたものだと、Microsoftはブログで述べている。ただし、同SP1では、リモートデスクトップクライアントが刷新され、Windows Server 2008 R2 SP1で導入されるRemoteFXを活用できるようになる。
Windows Server 2008 R2 SP1は、このRemoteFXとDynamic Memoryという2つの新しいデスクトップ仮想化機能を提供する。RemoteFXはVDI(仮想デスクトップインフラ)プロトコル技術、Dynamic Memoryは仮想マシン(VM)メモリ管理機能であり、Microsoftは両者について2010年3月に発表していた。SP1の正式版は2011年前半にリリースされる予定だ。
RemoteFXは基本的に、リモートデスクトッププロトコル(RDP)を拡張する技術であり、リッチコンテンツを仮想デスクトップに提供し、エンドユーザーがビデオやグラフィックスを快適に見ることができるようにする。米Citrix SystemsのHDX技術や、米VMwareのPCoIPと似たものだ。
Dynamic Memoryにより、Hyper-V管理者は物理ホスト上にある使用可能なメモリをプールし、ホスト上で稼働中のVMに、サービスを中断することなく必要に応じて動的に配分できる。これにより、VDI環境でバックエンドのメモリリソース割り当てが改善され、メモリ容量を追加する必要性が最小限に抑えられる。
WPCでは、クライアントコンピューティングも大きなテーマだった。Microsoftは、System Center Virtual Machine Manager Self-Service Portal 2.0のRC(リリース候補版)の公開も発表した。このツールは、企業のIT管理者が社内のWindows Serverプラットフォーム上でクラウドサービスを構築するのを支援する。また同社は、企業が自社のデータセンターでWindows Azureを運用できるWindows Azure Platform Applianceも発表した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
4
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
5
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
6
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
-
7
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
8
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
9
LLMの「過学習」、正しく説明している文章はどれ?
-
10
レガシー基幹システムをSAPに統合 山善が突き止めた「標準化と個別最適」の境界線
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー