XenServer Tips
XenServer 5.6 FP1へのアップグレード手順
XenServer 5.6からXenServer 5.6 FP1へのアップグレードを例に、XenServerのバージョンをアップグレードする際の注意点を取り上げる。
解説
アップグレード手順
1.XenServer 5.6 FP1をインストールするサーバがXenServer 5.6 FP(Feature Pack)1に対応しているかどうかを、XenServer HCL(ハードウェア互換性リスト)で確認する。インストールするサーバがXenServer HCLに登録されていない場合は、XenServer 5.6 FP1で動作することを自身であらかじめ確認しておくことをお勧めする。
2.XenCenter 5.6ではXenServer 5.6 FP1を管理できないため、XenCenterのバージョンを5.6から5.6 FP1にアップグレードする。インストーラは、XenServer 5.6 FP1のインストールCDにある。通常は、CDをWindowsマシンに入れると自動再生されるが、されない場合は「XenCenter.msi」を実行する。
※ XenCenterは、XenCenterと同じ、もしくは古いバージョンのXenServerを管理することはできるが、新しいバージョンのXenServerの管理は保証されていない。
※ XenServer 5.6 FP 1に対応したXenCenterの日本語版は、2011年2月21日時点ではまだリリースされていない。準備ができ次第リリースされる予定である。
3.マスターサーバのXenServerで起動している仮想マシンを、XenMotionを使用してメンバーサーバに移動する。HA構成を取っている場合は、いったんHA構成を解除する。
※ シングルサーバ構成の場合は、XenServer上で起動している仮想マシンを全てシャットダウンする。
4.マスターサーバに、XenServer 5.6 FP1のCDを挿入し、再起動する。
※ マスターサーバをアップグレードするときには、「メンテナンスモード」にしない。
5.インストーラの指示に従いアップグレードする。新規インストールと異なるところは下記。
- [Upgrade]と[Perform clean installation]を選択できるが、[Upgrade]を選択する。
- 古いXenServerを検知すると、設定情報などのバックアップを行ってくれる。アップグレードに万が一失敗した場合でも、このバックアップを使用すれば復帰できる。
6.メンバーサーバで起動している仮想マシンを、XenMotionを使用してマスターサーバに移動。
7.メンバーサーバを順次アップグレード。
8.仮想マシンのXenServer toolsをアップグレード。
9.HA構成を解除していた場合は、HA構成を有効化する。
リストア手順
万が一、アップグレードした後に何か問題があった場合は、設定情報のバックアップがあればリストアできる。
1.XenServer 5.6 FP1のCDを挿入。
2.「Welcome to XenServer Setup」で[Restore from backup]を選択。
3.[Confirm Restore]で[Restore]を選択。
補足解説
アップグレード中に遭遇することが多い問題と解決策、回避策を下記に紹介する。
リソースプール内に存在しないサーバが残ってしまう
マスターサーバのアップグレードには成功したが、メンバーサーバのアップグレードに失敗した場合、リソースプール内に存在しないサーバが残ってしまうことがある。「xe host-forgetuuid=<host uuid>」や、XenCenterの「forget」で削除できない場合は、下記の手順で存在しないサーバを削除できる。
1.リソースプール内に存在するXenServerを確認する。
2.存在しないサーバ上で起動している仮想マシンを確認し、その仮想マシンをシャットダウンする。
3.存在しないサーバを削除。
4.XenCenterで該当のサーバが削除されたことを確認する。
XenServer 5.6 FP1にアップグレード後
XenServer 5.6 FP1にアップグレード後、Realteck RTL8111シリーズのネットワークコントローラーを認識しない場合がある。
XenServerフォーラムにあるように、下記の1行を「etc/modprobe.conf」に追加することで動作するようになる。
ただし、正式にシトリックス・システムズ・ジャパンが保証している方法ではない。
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