SMB向けストレージ製品紹介:ネットギアジャパン
SMB向け機能とコストのバランスを重視したNAS「ReadyNAS」
中堅・中小企業が取り扱うデータ量が増大する中、NASへの移行を検討する企業が増えている。ネットギアジャパンでは同分野向けに必要な機能と価格とのバランスを考慮したNASの提供を目指している。
SMB向けNAS製品シリーズ「ReadyNAS」
企業で扱うデータ量が年々増大しており、中堅・中小企業(SMB)でもDAS(Direct Attached Storage)やファイルサーバなどを増設し続けるのではなく、NAS(Network Attached Storage)などのストレージ専用機を導入したいという傾向が強まっている(関連記事:加速する中堅・中小企業のNAS導入 その最大の要因は)。
とはいえ景気低迷が続く今、ストレージへの多大な投資は難しい。そうしたSMB企業が導入しやすい製品の提供を目指しているのがネットギアジャパン(以下、ネットギア)だ。現在、ネットギアはユーザー数が25人規模のエントリークラスから500人規模のミッドレンジクラスまでを中心にストレージ製品のラインアップを充実させている。
米Netgearは2007年、ReadyNASシリーズの開発元であるInfrantを買収し、本格的にNAS市場に参入した。ネットギアはSMB企業向けのNAS製品として、デスクトップ型の「ReadyNAS Pro」シリーズと、ラックマウント型の「ReadyNAS」シリーズなどを提供している。本稿ではReadyNASシリーズを取り上げる。
ReadyNASシリーズは、NASとiSCSI SANを同時にサポートするユニファイドストレージ。WindowsやMacintosh、UNIXおよびLinuxなどのクロスプラットフォーム環境に対応する。そのエントリーモデル「ReadyNAS 2100」は、ディスクを4基搭載可能な1Uサイズ。搭載メモリは1Gバイトで、最大データ容量は12Tバイト。また、最上位機種である「ReadyNAS 4200」は、ディスクを12基搭載可能な2Uサイズ。搭載メモリは8Gバイトで、最大データ容量は36Tバイト。
HDDを自動的に冗長化する技術「X-RAID 2」
ReadyNASシリーズの特徴について、ネットギアは「安心」「簡単」「ちょうどいい」の3つのキーワードを用いている。
まず「安心」。全てのReadyNAS製品にHDDを含めた5年間の長期保証が付き、365日対応のカスタマーサポートが受けられるサービスを提供している。
次に、「簡単」。ストレージ専任の管理者がいないこともあるSMB企業では、その管理や運用の容易さが重視される。そのため、ReadyNASシリーズではWeb上で直感的な操作が可能なGUIを提供している。また、セットアップのウィザード画面や管理用のアドバンスコントロール画面は、ユーザーがよく使う機能に絞って設計し、複雑な手順が不要だという。
ネットギア CBUセールスエンジニアの渡部敏雄氏は「製品評価段階でReadyNASを貸し出しているが、初めてNASのセットアップを行う担当者でも操作に戸惑うことは少ない」と説明する。
また、ネットギア独自の自動ボリューム拡張技術「X-RAID 2」によって、RAID構成の変更に柔軟に対応する。X-RAID 2ではHDD増設時にRAID 0、1、5、6などの最適なRAIDレベルを自動で設定する。
「ボリューム増設時にデータの再配置と最適化を自動で行うので、RAIDに詳しくない担当者でも空いているディスクスロットに同じ容量のHDDを挿すだけで、自動的にHDDを二重化できる」(渡部氏)。HDDの増設はバックグラウンドで同期しているため、サービスを停止したり再設定したりすることなくボリュームの拡張が実施できる。さらに、故障時には予備のディスクにデータを復元して元のRAID構成で動作させるホットスペア機能も利用できる。
標準技術の採用でコストの最適化を支援
そして、3つ目のキーワードの「ちょうどいい」。ReadyNAS 2100の提供価格は、28万円前後(最小構成の場合の参考値)。「SMB企業に対して過剰な性能や容量を売りつけないことがネットギアの基本方針」と語るのは、同社の社長を務める杉田哲也氏だ。杉田氏は「機能と価格のバランスが取れていることがReadyNASの特徴」と強調する。
「大手ストレージベンダーはハイエンドクラスNASの機能を継承した製品をSMB市場に向けに提供しているが、その中にはSMBでは必要とされない機能もあり、結果的にその分のコストが無駄な投資となることもある。また、独自の技術を採用することで他社製品に乗り換えを難しくしている」(杉田氏)。その上で、ネットギアでは独自技術による囲い込みはせず、標準的な技術を利用することでコストの最適化を目指しているという(関連記事:SMBにはSMB向け製品を――大企業の「お下がり」無用)。
その1つが、ReadyNASが提供するデータ管理機能だ。ReadyNAS間はもちろんのこと、Windowsサーバの共有ファイルなどに保管されているデータについても、CIFSやFTPなどのプロトコルを介してReadyNASでスケジューリングしてバックアップしたり、逆にNASのデータを別のサーバに退避させるなどのデータ管理が可能だ。
また、ReadyNASはVMware認定を取得している他、Citrix XenServerやHyper Vなどの動作確認済であり仮想化環境にも対応している。さらに、災害に備えて使用中のReadyNASのデータをネットギアが提供する海外のクラウドサービス上で複製する「ReadyNAS Vault」や、多拠点オフサイトバックアップソリューション「ReadyNAS Replicate」などの有償サービスも用意されている。
仮想化環境に関するコンテンツ
NASに必要な機能と不要な機能を見極める
上記の理由から、ストレージ製品の更新時期を迎えるタイミングでReadyNASへの乗り換えを検討する大企業も少なくないという。杉田氏は「さらに厳しいコスト削減が求められる中で、自社のNASにはどのような機能が必要なのかをあらためて確認することが大切だ」と説明する。
ネットギアは今後、ReadyNASの機能拡張や性能強化を進めるとともに、自社のネットワーク機器と組み合わせたソリューションによって、コストパフォーマンスをさらに高めた提案を行うという。また、それに伴い、NASにさまざまな機能を追加できるアドオンを開発するとしている。
| ReadyNAS 2100 | ReadyNAS 3100 | ReadyNAS 3200 | ReadyNAS 4200 | |
|---|---|---|---|---|
| サイズ | 1U | 1U | 2U | 2U |
| CPU/メモリ(コントローラー当たり) | Intel Dual Core/1Gバイト | Intel Dual Core/2Gバイト | Intel Dual Core/4Gバイト | Intel Quad Core/8Gバイト |
| 最大容量 | 12Tバイト | 12Tバイト | 36Tバイト | 36Tバイト |
| RAIDオプション | X-RAID2、RAID 0、RAID 1、RAID 5 | X-RAID2、RAID 0、RAID 1、RAID 5、RAID 6 | ||
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