教育ITニュースフラッシュ
「Surface Pro 2」を選んだ畿央大学、「iPad」ではなぜだめだった?
埼玉大学が進める学務システムのクラウド移行事例から、保護者へのIT活用教育の認知度を調べた調査結果まで、注目の教育IT関連ニュースをお届けします。
教育機関のIT導入事例、教育機関向けの新製品に関するニュースを紹介する教育ITニュースフラッシュ。クラウドを使って学務システムを刷新する埼玉大学の取り組みから、保護者のIT活用教育に対する関心や意見を調べた調査結果まで、さまざまなニュースがありました。
畿央大学が「Surface Pro 2」導入 新入生約550人が利用
奈良県北葛城郡に本拠を置く同大学では、2014年度の新入生約550人が日本マイクロソフトのタブレット「Surface Pro 2」をITスキルの習得などに活用している。Surface Pro 2は同大学が学生に貸与し、キャンパス内だけではなく自宅など学外での利用も許可している。2013年に開学10周年を向かえた同大学では、キャンパスの拡充や大学院教育学研究科の開設などの各種事業を進めてきた。一連の取り組みの中で同大学は、ITスキル習得を支援すべく、学生へのタブレット貸与を検討。同大学の学生を対象とした調査で、97%がWindowsユーザーだったことを考慮し、Windowsタブレットの導入を決定したという。加えて故障率が低いことや標準の物理キーボードが提供されていることなどを評価し、Surface Pro 2を採用した。Windowsタブレットではなく、標準の物理キーボードがない「iPad」などのタブレットは選考から外した。導入には内田洋行が協力した(発表:日本マイクロソフト<2014年12月15日>)。
埼玉大学が学務システムをクラウドへ移行 学内運用の“限界”打破
学務システムをIaaS(Infrastructure as a Service)へ移行し、2015年4月に新システムを稼働させる。学内でのシステム運用を続ければ、大学教育の継続性や災害対策、システムの利便性向上を継続的に進めるのがいずれ困難になると判断。オンプレミスからクラウドへの移行を決めた。セキュリティや運用管理体制、カスタマイズのしやすさなどを評価し、SCSKのIaaS「USiZEシェアードモデル」と学務パッケージ「DreamCampusシリーズ」の組み合わせを選定した。新学務システムは、同大学が既に導入済みの、タブレットを使った出欠管理システムや授業支援システムとデータ連係させる(発表: SCSK<2014年12月11日>)。
東邦高等学校がビデオ会議システムで海外姉妹校と交流
東邦学園が運営する東邦高等学校(名古屋市名東区)は2014年4月から、海外姉妹校との交流にビデオ会議システムを生かしている。同校では2年に1度、ニュージーランドやオーストラリア、中国にある海外姉妹校の生徒が集まり、特定のテーマについて議論する「4か国5校姉妹校交流会」を開催している。2週間の交流会で有意義な議論を進めるには、事前準備の段階から生徒同士が交流できるようにすることが重要だと同校は判断。その実現手段として「Skype」などの個人向けビデオ電話サービスも検討したが、教員が利用状況を把握できないことからビデオ会議システムの採用を決めた。ポリコムジャパンのビデオ会議システム「Polycom HDX 7000」を採用した(発表:ポリコムジャパン<2014年12月16日>)。
東京都、埼玉県、福島県内の市教育委員会で授業支援システム導入の動き
授業支援システムを導入する東京都、埼玉県、福島県内の各市教育委員会が、学校ごとに異なる指導計画のフォーマットを同一市内で統一する。教員の異動後にも同じフォーマットで計画立案ができるようにする。また、各教育委員会は導入した授業支援システムで、各教科書の単元別の到達目標と標準授業時数をデータベース化。教職員が各学年の時間割を作成するだけで年間指導計画を作成できるようにした。年間計画や月間計画、日案、時間割といった帳票を連動させており、予定変更時には一度の修正内容を全ての帳票に自動反映する。教材発行の日本標準が販売する教科別の授業支援システム「授業ナビ」を採用(発表:日本標準<2014年12月17日>)。
保護者は「ICT教育」を知っているのか? CIAJが調査
通信関連企業の業界団体である情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は2014年12月10日、小学校/中学校に通う子どもを持つ保護者がIT活用教育(ICT教育)をどう捉えているかを調べた「保護者のICT教育認識調査」の結果を発表した。ICT教育を「聞いたことがない」のは6割と過半数に上っており、ICT教育の認知はまだ十分ではないようだ。一方、「ICT教育を推進するべきではない」は1割弱であり、ICT教育への反対意見は少ない。「子どもの進学する学校を選ぶ際には、ICT教育への取り組みも重視したい」と、ICT教育を学校選択の条件に挙げる声も23%あった。調査期間は2014年2月28日~3月8日。小学生または中学生の末子を持つ保護者1250人に調査した(発表:情報通信ネットワーク産業協会<2014年12月10日>)。
アドビシステムズ、教育機関向けライセンスで「4年契約」を可能に
アドビシステムズは2015年1月7日から、同社のクリエイター向けツール群「Adobe Creative Cloud」の教育機関向けライセンスで複数年契約を可能にする。従来は最長12カ月(1年)契約だったものを、最長48カ月まで延長する。契約期間は月単位で設定可能。4年前後であることが多いクライアントPCのリース購入期間とCreative Cloudの契約期間を合わせ、ライセンス更新の手間を減らしたいという教育機関の声に応える。ライセンス形態は、端末単位の契約である「デバイスライセンス」と、ユーザー単位の契約である「ユーザー指定ライセンス」を用意。デバイスライセンスの場合、オンラインストレージをはじめとする一部のクラウドサービスが利用できない(発表:アドビシステムズ<2014年12月18日>)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
5
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
6
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
7
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
8
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
9
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
10
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー