教育ITニュースフラッシュ
世界48カ国の「公文式教室」を支える新基幹システムとは?
富山国際大学付属高等学校が米Appleの「iPad」と学習アプリを生かして成績向上に取り組む事例から、学研グループによる教育IT関連の新会社設立まで、注目の教育IT関連ニュースをお届けします。
教育機関のIT導入事例、教育機関向けの新製品に関するニュースを紹介する教育ITニュースフラッシュ。タブレットと学習アプリケーションを英単語学習に生かす富山国際大学付属高等学校の取り組みから、学研ホールディングスが明らかにした教育IT関連の新会社設立の話題まで、さまざまなニュースがありました。
公文教育研究会が基幹システム刷新へ 世界48カ国で利用
学習塾「公文式教室」運営の日本公文教育研究会などを傘下に持つ、持株会社の公文教育研究会(大阪市北区)は、基幹システムを刷新する。同社は日本を含め世界48カ国/地域で事業を展開し、約2万5000教室、427万人の学習者を抱える。新基幹システムは、まずは北米と英国の拠点で利用を始め、2014年12月から1年かけてヨーロッパ、アフリカ、南米、アジアなどに利用対象を拡大。その後に日本での利用を始める。中期経営方針の柱の1つである、今後の海外展開戦略の基盤として、新基幹システムを位置付ける。新基幹システムでは、世界中の教室や学習者の情報管理を一元化。さらに情報系システムのデータベースもグローバルで統合する考えだ(発表:野村総合研究所<2014年12月2日>)。
富山国際大学付属高等学校、iPad×学習アプリでテスト平均点を10点向上
1年生の全クラスと2年生の1クラスの計約300人が、米Appleのタブレット「iPad」を学習に生かす同校。併せて、一部クラスで暗記帳形式の学習アプリを導入し、英単語学習に活用している。学習アプリが備える、単語の習得度をランキングとして表示する機能が生徒の競争心を刺激。生徒同士で英単語の習得度を競い合うようになるなど、学習意欲が高まった結果、英語の中間テストのクラス平均点が10点伸びるといった効果が得られたという。学習アプリにはビズリーチの暗記帳アプリ「zuknow(ズノウ)」を採用。生徒からは、英単語だけでなく漢字の読みや理科の元素記号などの習得にもzuknowを活用したいという声が挙がっているという(発表:ビズリーチ<2014年12月3日>)。
武蔵大学、ICカードで外国語学習スペースの活用実態を把握
根津育英会武蔵学園(東京都練馬区)が運営する同大学は、2012年10月にオープンした外国語学習スペース「Musashi Communication Village(MCV)」への入退場を管理したり、施設利用データを収集、分析したりするシステムを構築した。外国人教員を含むMCVのスタッフが小型のICカードリーダーを携帯。学生にはスタッフとの会話時、ICカード学生証をスタッフのICカードリーダーにタッチしてもらう。学生がMCV内でどの教員と会話をしたのか、どのレッスンを受けたのかなどのデータを収集、分析する。システムには、ビー・ユー・ジーSSTの非接触ICリーダー「ピットタッチ・ミニS 勤怠・出欠ログ取得パッケージ」を採用した(発表:ビー・ユー・ジーSST<2014年12月1日>)
スマートフォン活用の「スマート保育園」、インフォニアが開園
インターネット関連サービスなどを展開するインフォニアは2014年12月3日、新規事業として保育園事業への参入を発表。まず総合スーパーのイオンせんげん台店(埼玉県越谷市)の敷地内に保育園を開園する。同月5日に開園する「スマート保育園」は、保護者への連絡や情報共有にスマートフォンを生かすなど、ITを保育園運営に生かすという。生後6カ月から就学前までの幼児が対象で、園児定数は40人。同社は子どもを持つ社員が増え、育児や保育園に対する意識が高まってきたことから、同社の主力事業であるITのノウハウを保育園運営に生かすべく、保育園事業への参入を決めた(発表:インフォニア<2014年12月3日>)。
学研グループが教育ITの新会社設立 学校や塾にシステム販売
学研ホールディングス(東京都品川区)は2014年11月27日、教育機関のIT活用を支援する100%子会社を設立したことを明らかにした。教育機関の間で今後、IT活用のニーズが高まると判断。新会社の設立を機に、教育IT関連事業に本腰を入れる。新会社「学研教育アイ・シー・ティー」は、学研グループが保有する教材をデータ化して小中学校や塾などの教育機関に販売する。その他、学研グループ各社が展開する教育IT関連事業の企画や商品開発を支援。教育IT関連の教材やノウハウを活用した、官公庁・外郭団体など向けの受託案件にも取り組む(発表:学研ホールディングス<2014年11月27日>)。
「JINS MEME」のアカデミック版提供、人体データを容易に取得
ジェイアイエヌは、2015年春に販売予定のスマートグラス「JINS MEME」のアカデミック版を販売する。2015年4月下旬に販売する「JINS MEME ACADEMIC PACK」では、JINS MEMEの本体2台に加えて、データ解析用の専用ソフトを提供。JINS MEMEが備える各種センサーで検出したデータをAPIを介さず直接取得できるようにして、学術研究への人体データ活用を支援する。取得できるデータは、鼻パッドと眉間部分の3点に備えた眼電位センサーで検出した眼電位(眼の動きによって生じる電位差)データ、6軸センサーで検出した加速度/角速度などだ。教育機関や研究機関、学生、教職員向けに販売し、価格は50万円(税別)(発表:ジェイアイエヌ<2014年11月27日>)。
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