BYODのウェアラブル版「WYOD」に現実味
「Apple Watch」普及で“私物スマートウォッチ解禁企業”が続出?
米Appleのスマートウォッチ「Apple Watch」。その普及が、スマートフォン/タブレットの「BYOD」と同様の流れをウェアラブル端末に呼び起こす可能性がある。
エンタープライズモビリティ市場ではもう十分だと言いたくなる頭字語に、さらにもう1つが加わった。「WYOD」である。
「Wear Your Own Device」の頭字語であるWYODは、ビジネスの世界に消費者向けのスマートフォンやタブレットが浸透する中で現れた言葉である「BYOD」(Bring Your Own Device)のウェアラブルバージョンだ。スマートウォッチやスマートグラスなど、従業員が私的に所有する小型デバイスが、いずれ職場で急速に普及するとの予想から生まれた言葉である。
併せて読みたいお薦め記事
スマートウォッチ徹底レビュー
- 徹底レビュー:「Apple Watch」が狙うウェアラブルの“脱マニア化”、やるべきことは明白だ
- 徹底レビュー:「Android Wear」に感じた “未来っぽさ”と厳し過ぎる現実
- 徹底レビュー:「Samsung Gear Live」の毎日着けたくなる使用感と痛過ぎる欠点
Apple Watchのビジネス用途は?
ウェアラブル端末ビジネス利用のおきて
ウェアラブル端末は、メールやテキストメッセージの着信を通知したり、表示したりする便利な機能を持つ。それ以外の企業での利用ケースは、まだ進化の途中だ。米ビジネス系Webサイト運営のBusiness Insiderが2014年11月に発表したリポートによると、ウェアラブル端末市場は今後4年間、年率35%以上のスピードで成長する。出荷台数は2014年の3300万台から、2019年には1億4800万台に拡大する見込みだ。
WYODはまだ始まったばかりのトレンドだが、既に市場には幾つかの製品が登場している。
米Pebble Technologyのスマートウォッチは2012年、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で話題となり、たった1カ月で1000万ドル以上の資金を調達した。Pebbleはその後、同端末を100万ユニット以上販売した。同社の製品は、独自開発のアプリケーションを搭載し、米Appleの「iOS」や米Googleの「Android」ベースのスマートフォン/タブレットと通信できる。
Googleが開発したスマートウォッチ専用OS「Android Wear」を搭載したデバイスは、2014年に韓国LG Electronics、米Motorola Mobility、そして韓国Samsung Electronicsから発売された。Googleはまた、ユーザーの視線上に直接情報を表示するデバイス、「Google Glass」のプロトタイプを発表して世の中を沸かせた。
とはいえBYODと同様、WYODを表舞台に押し上げているのはAppleだ。2015年4月に発表された「Apple Watch」は、その先進的なユーザーインタフェースやスマートなデザインで、ウェアラブル端末に新しい基準を設けた。Apple Watchは、消費者がどう使えばいいのかよく分からないままではあるが、先行した製品が成し得なかった世間の注目を集めることには成功した。
ほとんどのウェアラブル製品は、機能をフルに発揮するためにスマートフォンとペアリングする必要がある。WYODはBYODがそうしたように、いつの日か仕事場を“破壊”することになるかもしれない。もしそうでないとしても、まずは市場が成長し、成熟する必要があるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[株式会社マクニカ] アイカ工業に学ぶ脆弱性対策 情シスが把握できずにいたアセットも正確に把握 -
製品資料
[株式会社マクニカ] 「脆弱性総まとめ」解説 被害事例から考える必須の対策ポイント -
製品資料
[Splunk Services Japan合同会社] サイバー脅威「トップ50」完全解説ガイド、新たな攻撃手法に対抗するには -
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」完全ガイドブック:メリットから資格取得のポイントまで -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] はじめての「自治体/官公庁入札」 必要な知識がすぐに学べる入門ガイド
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
2
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
3
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
4
「VMware離れ」は本当か 3000社がVCF 9にかじを切った現実的な理由
-
5
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
-
6
AI全部入り「Microsoft 365 E7」に企業が二の足を踏む訳 移行意向はわずか4%
-
7
ISMSの“コンサル丸投げ”が招く数千万円の無駄 NTTドコモビジネスの脱出劇
-
8
Netflixのバックエンドは「ほぼJava」 3000超のアプリを支える開発基盤の裏側
-
9
「IoT通信環境の構築・運用」に関するアンケート
-
10
「技術屋」で終わらないために 情シスが今取るべき認定資格5選
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
3
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
7
PostgreSQLの「機能」「性能」「運用」「拡張性」に関する悩みの解消法
-
8
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
9
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー