x64か、それ以外か
「いざ、ハイブリッドクラウド構築」、買ってはいけないハードウェアとは?(2/2 ページ)
次は、サーバについて見てみよう。サーバには2つの考え方がある。1つは、強力で完全な機能を備えたx64サーバエンジンを、コンテナかハイパーバイザーで仮想化して使用することだ。もう1つは、性能の低いマイクロサーバ群を、オーケストレーションソフトウェアと、場合によってはハイパーバイザーと一緒に使用することだ。
従来のx64のアプローチには、使用方法に応じたまざまな選択肢がある。残念ながら、現在の一般的なクラウドは同質ではない。だが、幾つかのカテゴリに大別できる。汎用コンピューティングには、デュアルCPU 1Uサーバが最適であるようだ。ディスクを追加しない場合、1Uで2ユニットのツインサーバ構成にすることができる。ツインサーバのアプローチでは、電源をまとめて共有できるため、電力効率がかなり高くなる。
インメモリデータベースとビッグデータ分析では、1Uのメモリ容量は不十分だろう。より優れた選択肢は、512Gバイト以上のメモリ容量がある2UクアッドCPUサーバを使用することだ。このようなサーバにはローカルインスタンスストアが必要になることが多いため、2Uサーバでは一連のSSDを追加できるようになっている。GPUベースの並列コンピューティングは、分析とハイパフォーマンスコンピューティングの分野で一般的な選択肢になりつつある。ここでも、メモリのサイズとディスク容量が1U製品と2U製品のどちらにするかの判断要因になるだろう。
x64のアプローチとは真逆の、マイクロサーバを使用するという選択肢もある。40基以上のプロセッサが搭載された、小型の低消費電力で安価な製品がマイクロサーバとして販売されている。このアプローチは、クラウドではなく、コンピュータにホストするという方が近い。Webサービスやメディア提供などの用途には最適だが、インスタンスが大規模になるほど管理が煩雑になる。
クラウド・イン・ア・ボックス製品を購入する際には次の2点に注意が必要がある。まず、クラウドは時間の経過と共に進化する。そのため、ベンダーロックインを避けることが肝要だ。例えば、vSANはハードウェアベンダー固有のため、ロックインが起こりやすい。また、ソフトウェア製品についても、あらかじめ指定されたコンポーネント以外を使用できないものが存在するため、意図せずロックインされる場合がある。長期的には、ロックインされた状態ではコストが増大することになる。というのも、安価なストレージドライブと組み合わせた手頃な価格の市販のサーバユニットが入手しやすくなるからだ。
クラウドサーバ購入時の検討事項の2つ目は、システムの調達方法だ。大手クラウドサービスプロバイダーは、販売代理店を介さず、デバイスメーカーから直接サーバを購入している。商用市販サーバの著しい標準化により、米国の実業界も直接購入を選択肢として検討できるだろう。マイクロサーバの導入を検討している場合は、他の選択肢のインスタンス当たりのコストを計算してから導入を決定することをお勧めする。いずれの選択肢も、甲乙付け難いだろう。
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