導入する前に確認するべき評価ポイント
幸せになれる「RFP」の書き方 ビッグデータ分析ツール編(3/3 ページ)
ビッグデータ分析ツールのコスト
ビッグデータ技術ではほとんどの場合、当然のことながら、製品の価格が購入決定に影響する。ビッグデータ分析ツールには高額なものもあるが、安価なものもあり、中には無料のものもある。価格によって、製品の機能や制限の内容はさまざまに異なる。
専門サービスの必要性も考慮すべきだ。評価する製品ごとに、ソフトウェアベンダーや外部専門家と契約して導入支援や研修を受けたり、特別な開発サービスを受けたりする必要があるかどうかを評価しよう。
さらに、評価するビッグデータ分析ツールの長期的な総所有コスト(TCO)も必ず考慮する必要がある。TCOの計算には、下記といったコストを考えなければいけない。
- 年間メンテナンス料
- ツールをサポートするシステムスタックに関連するコスト
- 運用スタッフやメンテナンススタッフの人件費
- データセンター費用
- 冷却などの設備コスト
RFPの作成
今まで説明した評価の枠組みを踏まえ、「自社固有のユースケースに最も適したビッグデータ分析製品を提供するベンダー」という観点から候補ベンダーを絞り込んでいく。そのために、上述の評価カテゴリーに自社の要件がどのように対応付けられるかを検討し、RFPを作成する。作成の際には、統合や相互運用性、詳細な企業情報に関するお決まりの質問を網羅する。さらに「分析モデリング、データ量、必要なレベルの専門知識やノウハウ、データアクセシビリティ要件といった要素について自社の期待をどれだけ満たすか」を定量化することに主眼を置く必要がある。
具体的には、ビッグデータ分析製品の最も重要な選別要素を決めることが必要になる。こうした要素の例には、「膨大なデータ量とその増大に対応できるスケーリングとパフォーマンス」や「非構造化データを取り込んで処理する能力」「モデリング機能の幅広さと深さ」などがある。同時に、自社のユーザーコミュニティーのニーズを反映した質問を考え出す必要もある。アナリストの専門知識やノウハウのレベルがまちまちな場合や、全社的なコラボレーションが必要な場合は特にそうだ。また、ビッグデータ分析ツールの選択に影響する重要な要素として、販売価格やスタッフ要件、総運用コストも挙げられる。RFPにコストと予算についての質問を盛り込むことも、評価を行う上で有意義だ。
ビジネスニーズを整理して優先順位を付け、製品に対する期待値を設定することで、調達チームはビジネスニーズを評価カテゴリーに対応付けることができる。以上を参考にして、聞くべき質問をまとめ、回答を受け入れる条件を指定しておくことで、どの製品についても、自社のニーズをどれだけ満たすのかをベンダーの回答から判断できるRFPを作成していただきたい。
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