iPhone 6s Plus登場で値下げも
徹底比較:iPhone 6 Plus vs. Galaxy S6 edge+、新iPhone登場前に注目したいその“お得さ”(2/3 ページ)
ディスプレイ
SamsungとAppleのファブレットのディスプレイ品質は驚くほど素晴らしい。両製品とも画像の鮮明度、コントラスト、彩度の全てにおいて業界最高レベルだ。ただし技術的仕様を見るとやや違いがある。iPhone 6 Plusのディスプレイは1920×1080ピクセルで、Galaxy S6 edge+の2560×1440ピクセルよりも解像度が低く、ピクセル密度も401ppi(ピクセル/インチ)と、Galaxy S6 edge+の518ppiよりも低い。だが両デバイスを並べて比較すると、こうした数字を意識する必要はなさそうだ。どちらも素晴らしいディスプレイであり、ほとんど違いが感じられないからだ。
「Super AMOLED」技術を搭載したGalaxy S6 edge+のディスプレイは、高い彩度を実現している。これは、スペクトル内で特に鮮やかな赤や黄などの色調で顕著だ。ゲームの画面や日中に撮影した写真のように、これらの色が目立つ画像では、iPhone 6 Plusのディスプレイと比べ、Galaxy S6 edge+の方がやや印象的だ。
一方、iPhone 6 Plusは白がきれいで明るく、白系統のコントラストに優れている。このためWebサイトのテキストや文書を読みやすい。
だがここでも両者の違いは微妙であり、それほど目立たない。AppleとSamsungのファブレットはいずれもコントラストの維持性能が非常に優れ、直射日光の下でも素晴らしい可視性を実現する。視野角も広い。
ゲームをしたり、マルチメディアコンテンツを楽しんだりする機会が多いユーザーには、Galaxy S6 edge+が向いているようだ。一方、インターネットをブラウズしたり、スマートフォン上で文書を読んだりする機会が多いユーザーにとっては、iPhone 6 Plusの方が快適に感じられるかもしれない。だが、本記事作成時点において市場で最も優れた部類に入る2つのディスプレイの違いを何とか見つけるのに、筆者は苦労しているということを忘れないでいただきたい。
パフォーマンス
Android OS搭載デバイスは、iOSデバイスよりもはるかに新しいハードウェアを必要とする。これは各種の端末で同レベルの動作円滑性を提供するためである。Galaxy S6 edge+はSamsung製の強力なチップセットである「Exynos 7420」を搭載する。このチップセットは、1.5GHzで動作する4個の「Cortex-A53」コアおよび2.1GHzで動作する4個の「Cortex-A57」コアをベースとする。さらに同端末は、グラフィックスプロセッサの「Mali-T760MP8」と4Gバイトのメモリ(Galaxy S6 edgeより1Gバイト多い)を搭載する。メモリストレージには、SamsungのSSD(ソリッドステートドライブ)と同じタイプのモジュールが使われている。これは従来型のスマートフォン用メモリストレージよりも3倍近く高速だ。Galaxy S6 edge+では、32Gバイトと64Gバイトのストレージを搭載したモデルが用意されている。
仕様で見れば、AppleのファブレットはGalaxy S6 edge+よりも大幅に見劣りするように思える。iPhone 6 Plusに搭載されているのは、1.4GHzで動作するデュアルコアプロセッサ「Apple A8」と、クアッドコアグラフィックシステム「PowerVR GX6450」である。メモリはわずか1GバイトのDDR3 RAMだが、ソフトウェアは全てスムーズに動作するので、日常的な作業で不足を感じることはないだろう。総合ベンチマークでは差が出ると思われるが、実際上はiPhone 6 Plusの性能はGalaxy S6 edge+と変わらない。
だがAppleのファブレットには大きな欠点があり、これを見過ごせないユーザーも多いだろう。ベーシックバージョンは、わずか16Gバイトのメモリストレージしか搭載していないのだ。この容量では不十分だ。今日のアプリは2、3年前よりも多くの容量を必要とし、ユーザーは高解像度の写真をたくさん撮影するようになり、メールには大きな添付ファイルが含まれるようになってきた。16Gバイトでは全く不十分であり、大多数のユーザーは64Gバイトを搭載した高価なモデルを選ばなくてはならないだろう(128GバイトモデルはiPhone 6s Plus発表後にラインアップから外れた)。この点も含めて考えれば、総合パフォーマンスではGalaxy S6 edge+に軍配が上がる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
5
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
6
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
7
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
8
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
9
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
-
10
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー