ファブレットはクライアントPCに取って代わるか
iPhone 6 Plus登場でさらに注目、“大画面スマホ”を仕事で使ってうれしいこと
スマートフォンとタブレットの中間に位置する“ファブレット”。必ずしも最上とはいえないが、エンタープライズテクノロジーの未来であることは間違いなさそうだ。
ファブレットは従来のタブレットのサイズに近づいた大型のスマートフォンだ。画面サイズは5.7インチから6.4インチの範囲で、タブレットより軽い。サイズ感やユニークな機能から、職場においてこそ真価を発揮するが、実はマイナス面もある。
米調査会社BI Intelligenceによると、2019年までに全世界で15億台のファブレットが出荷される見込みだ。また筆者の知るエンタープライズモビリティ専門家は、2015年内に企業がサポートするデバイスの最大40%はスマートフォンとタブレットのハイブリッド端末になるとしている。ファブレットが次のブームになることは明らかだろう。
ファブレットの画面サイズであれば、電子メールやメッセージ、Webサイト、そしてほとんどのビジネス文書も読みやすい。大きなデバイスは、より大型のバッテリーを搭載でき、多くの時間を社外で過ごす人々にとって、頻繁に充電を繰り返す必要がないことはありがたいはずだ。また、韓国Samsung Electronicsの「Galaxy Note」ラインなど、一部のファブレット製品はスタイラスペンを装備している。素早くメモを取ったり、簡単な図を描いたり、あるいはグラフやチャートを編集したりするときなど、スタイラスペンは役に立つ。ドキュメントの特定の位置をピンポイントで示すことも可能だ。
スマートフォンとタブレットのハイブリッド端末に目立つ欠点はそれほどないが、それでも全てが最上であるというわけではない。
まず、ファブレットは持ち運びが容易でない。ほとんどのポケットに、すっぽりとは収まらない。もっとも、小さめのカバンやハンドバッグに入れることは十分可能であり、手に持っていることもできる。ただ、片手で操作することは難しい。大きな問題とは思えないかもしれないが、マルチタスクを余儀なくされたり、画面の他のエリアにタッチしたりしなければならない状況は頻繁にある。そんなとき、指が届かないのだ。
ほとんどのアプリの操作方法は、ファブレットに変えても劇的に改善するわけではない。iOSデバイスのユーザーは、新型の「iPhone 6」や「iPhone 6 Plus」の大きな画面に対応したアプリのアップデート版を既に目にしたことだろう。多くのアプリはアップデートされたが、最適化はされてはいない。画像、ボタン、フォントなどは大きな画面で見やすくなったが、新たに追加された領域を活用するようにアプリは構成されていないのだ。
それでも、いずれわれわれはファブレットがPCに取って代わる時代を迎えるだろう。従業員にとっての持ち運び易さ、会社にとってのコスト削減を考えてみればよい。机の上には依然として大きなモニターとキーボードが置かれるだろうが、それらにファブレットが接続されることになるだろう。米Motorolaはかつて「Motorola ATRIX」でそのアプローチを試みた。だが、その当時のデバイスと異なり、最新のファブレットにはパワフルなビジネスアプリを実行できるパワーと柔軟性があり、なおかつ使い勝手の良いモバイルツールとしての側面を持っている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
3
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
4
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
5
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
6
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
9
本当に安いPCで十分か? “すぐ重くなる”を防ぐノートPC選びの絶対条件
-
10
Claudeの不可視透かしに批判殺到 著作権消失や誤判定に潜む企業リスク
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー