どれを選べばいいか分からない担当者へ
いつか役に立つビッグデータ分析ソフトウェア9選 小さな機能差が大きな違いを生む(3/3 ページ)
コラボレーション
上述の通り、企業の規模が大きいほど、複数のグループや多数のアナリストの間で分析、モデル、アプリケーションを共有しなければならない。社内に多数のアナリストを抱えている企業は、分析結果の解釈に関する共有モデルとコラボレーションの追加手段を探しているだろう。
IBMの「SPSS Modeler Gold」には、コラボレーション機能が用意されている。RapidMiner Serverは、共有とコラボレーションのサポートを提供している。Alteryx Analytics Galleryには、洗練された分析アプリケーションを社外のメンバーとクラウドで共有するメカニズムが備わっている。KNIMEは、チームコラボレーションをサポートする拡張機能を市販している。SAS Enterprise Minerのクライアント/サーバアーキテクチャでは、モデルと他の作業の成果物を共有することで、ビジネスユーザーとデータアナリストのコラボレーションが可能になる。
ベンダーの規模と製品の統合
ベンダーは規模で比較することができる。大手ベンダーと呼ばれるベンダーと対比するかもしれない。大手ベンダーでは、ビッグデータ分析ツールが、巨大なポートフォリオの1製品群として提供されている。大きな企業で働いていて、ベンダーが提供しているツールのフルスイートについてサイト単位のエンタープライズライセンスを手配している場合は、大手ベンダーと契約するのが妥当だろう。例えば、IBMやSAS、SAP、Oracleだ。
大手ベンダーが販売しているビッグデータ分析ツールは、さらに大きなツールのエコシステムの一端を担っている。大手ベンダーが提供している製品は、どれも多少の統合がなされており、連動することが意図されている。安定性と一貫したカスタマーサービスを受けられることから、規模の大きなベンダーの方が安心できると感じる人もいる。ただし、このようなビッグデータ分析ツールは、より大きなソフトウェアライセンス契約の一部としてしか入手できないこともあるため留意されたい。
KNIME、Alteryx、RapidMinerなどの小規模なベンダーは、少数のビッグデータ分析製品のライセンスとサポートが収益源となっている。小規模なベンダーでは、製品の管理チームやイノベーションチームと密接に連絡を取れることがある。また、製品のロードマップや機能強化の方向性に影響を与えられるかもしれない。それから、ライセンス契約に含まれる価格と機能についての対応が柔軟な可能性もある。ただし、小規模なベンダーの製品を利用する場合には、いくらかのリスクが生じる。例えば、信頼性やサポートで利用できるリソース、顧客との関係に影響する買収の可能性だ。
ライセンスとメンテナンスの予算
ほぼ全てのベンダーは、複数のバージョンやエディションの製品を販売しており、購入費用や運用に掛かる総コストが異なる。IBMやOracle、RapidMiner、Teradata、Microsoftは、レベルの異なるエディションを販売している。ライセンスの価格は、機能や制限事項に比例している。例えば、分析するデータのボリュームや製品で使用できる処理ノードの数などだ。KNIMEとRapidMinerは、無料版/オープンソース版の製品を提供しているが、サポートサービスまたはエンタープライズクラスのアプリケーションをサポートするエディションは有償になる。少数ユーザーの場合、KNIMEやRapidMiner、Alteryxのライセンスコストは比較的安価だ。SASやSAPの製品を検討している場合は、価格の選択肢について問い合わせる必要がある。
ビッグデータ分析ソフトウェアの市場は、分かりにくいかもしれない。だが、この記事が、本稿で紹介した特定のツールの違いを理解する一助となれば幸いである。
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