専門知識とハードワークが必要
AWSとVMwareのハイブリッドクラウドってどうなの? FlightStatsとGetty Imagesの事例(2/2 ページ)
Getty Images:ハイブリッドクラウドの管理に欠かせないカスタマイズ可能なツール
本稿で紹介するハイブリッドクラウド環境をより良く管理できるようにするためにツールをカスタマイズしたもう1つのIT企業はGetty Imagesだ。
「最近まで、当社は主にVMwareの製品を使用していた」とGetty Imagesでプラットフォームエンジニアリングの上級統括責任者を務めるスティーブ・タルト氏は語る。
Getty Imagesは約400台の「VMware ESX」ホストで6000台のVMを実行している。また、これ以外に1600台の物理ホストを所有している。それから、米Mirantisの「OpenStackディストリビューション」ベースの新しい300のクラウドインスタンスを展開している。
わずかではあるが、Getty ImagesはAWSでもアプリケーションを実行している。これらのアプリケーションは、アプリケーション開発のアジリティや特定のPaaSの機能をサポートすることを目的としていた。Getty ImagesがAWSで実行している大半のアプリケーションは、OpenStackへの移行評価を行っているところだとタルト氏はいう。だが、AWS環境が完全になくなることはない。
「当社は、AWSのように地域ベースでスケールできない。特に『Amazon Simple Storage Service』(S3)では、それが顕著だ。香港在住の写真家がいても、当社がS3バケットを提供するデータセンターを香港に構築するつもりはない」(タルト氏)
Getty Imagesは、全てのクラウドへのインタフェースとして米RightScaleの「Cloud Portfolio Management」ツールを使用している。また、「Cloud Application Template」(CAT)を使用してCloud Portfolio Managementに独自のカスタムモジュールを構築している。
「当社はコードで使用する単一のAPIを持っている。AWSまたはOpenStackを選択するCATを作成したら、APIの定義に基づいて全てのものが導入される」(タルト氏)
FlightStatsと同様、この自分でやるクラウドに対するアプローチでは、長年勤務している優秀なITスタッフが必要になる。
「当社には問題を解決して機能できるようにしてくれるスタッフがいる。適切な人材がいなければ、このアプローチを採用することはできなかっただろう。開発者をインタフェースに誘導することは可能だが、使用することは強制できない。
開発者は独自の『CloudFormationテンプレート』と『Auto Scaling Group』を構築している。また、多くのAWSの機能も使用している。このような状況で、私は開発者に別のインタフェースを突然提供しているのだ。
グリーンフィールドユーザーであれば、これはそれほど大きな問題ではないだろう。私は既存のAWSユーザーが、徐々に新しいユーザーインタフェースに慣れて、より多くのメリットを享受できるように取り組んでいる」とタルト氏は語る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
2
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
3
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
IT製品の導入に関するアンケート「サーバ&ストレージ」編
-
8
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
9
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
10
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー