ソニー技術への評価は?
徹底レビュー:「Sony Xperia Z5」から漂う「カメラとディスプレイでは絶対負けない」という強い意思(2/3 ページ)
ディスプレイ
Xperia Z5の特徴は、フルHD解像度の5.2インチIPSディスプレイである。この解像度と画面サイズにより、ピクセル密度は428ppiと、画像はかなり高精細だ。これはソニーが考え抜いた末の判断だろう。もっと高いピクセル密度がご希望であれば、4Kディスプレイを搭載したXperia Z5 Premiumをお勧めする。Xperia Z5のディスプレイは、まずまずの解像度で、平均的なユーザーには申し分ないレベルだ。4Kディスプレイは開発者やVR(バーチャルリアリティ)に熱中しているユーザー向けだろう。
Xperia Z5には、
- コントラスト自動調整機能「モバイルブラビアエンジン2」
- 広色域技術「トリルミナス技術」
- 画質補正機能「X-Realityエンジン」
といった、ソニーのエンジニアリング技術の多くが組み込まれている。この全ての技術によって、実現し得る最上級のコントラストを実現し、現在の競合製品よりも濃い黒の色調が提供されている。一方、白の色調はまだ少し見づらい。だが、画面の視野角は広く、直射日光の下でも快適に使用できるため、白の色調が実際のコントラストや画面の見やすさに影響することはない。
とはいうものの、暗い部分のコントラストについては、画面の明るさが不十分だと感じたり、寒色の色調が不鮮明になることがある。だが、色を基準となる「スペクトル」の暖色部分は非常に鮮やかで強調される。これは特にゲームでプラスに働くだろう。
これらの点に留意して、ソニーはX-Realityエンジンを実用化している。このエンジンは、動的な色の範囲を拡大し、オン/オフを切り替えることができる。そのため、画面の設定から赤、緑、青の色調を手動で調整して、好みのカラースキームを設定することができる。画面の色をここまで細かく制御できるデバイスは他にはない。その点ではプラス材料になる。ただし、寒色の色調が完全ではないため、この色彩設定は恐らく手動で調整することになる。それが唯一の欠点だろう。
パフォーマンスとバッテリー持続時間
Xperia Z5に搭載されているSnapdragon 810プロセッサコアのうち4基は「Cortex-A53」アーキテクチャを採用し、1.5GHzで動作している。残りの4基は「Cortex-A57」アーキテクチャを採用し、2.0GHzで動作している。処理能力は、GUPの「Adreno 430 GPU」と3GバイトのRAMに支えられている。32GバイトのROM(Read Only Memory)が内蔵されているが、microSDカードで拡張可能だ。
これらの仕様は、総合ベンチマークの結果でXperia Z5が上位にランクインするのに貢献している。メモリを多く利用するアプリを多数実行しているときでも、遅れやパフォーマンスの低下が見られることはない。Snapdragon 810搭載デバイスでは発熱の問題が生じることはあったが、速度が問題になることはなかった。ただし、Xperia Z5では発熱の問題は発生しておらず、Snapdragon 810を搭載したデバイスでも2015年後半にリリースされたものでは発熱の問題は見られていない。
ほどほどのディスプレイの解像度。最新チップセット用に調整されたAndroid 5.1.1。2900mAhという手堅いバッテリー容量。これらは、Xperia Z5が持つ分かりやすい強みだ。通常の使い方であれば、Xperia Z5のバッテリーは1回の充電で最大2日間持続する。通話時とスタンバイモードは、携帯電話ネットワーク経由でネットサーフィンやデータ通信をするときよりも電力使用量が少なくなっている。ここ数年でバッテリーのパフォーマンスが大幅に改善されている他の端末と比べると、Xperia Z5のバッテリー持続時間は平均的だろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
5
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
6
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
7
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
8
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
9
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
10
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー