モバイル問題の解決策を探る
「Android」のセキュリティ問題が気になって仕方ない人に贈る5つのTips
2015年に米TechTagetで掲載したモバイル関連記事のアクセス数を分析すると、IT管理者たちは「Android for Work」「BYODデータアクセス」に注目しただけでなく、「社内アプリ開発」も気になったようだ。
2015年のモバイル関連で人気のあった記事を確認すると、ある1つの事実が明白になる。それは、ほとんどのIT管理者にとって、最も関心のある問題はセキュリティであるということだ。
米TechTargetでアクセス数の多い記事は、ゲストユーザーの無線ネットワークアクセスからモバイルデータの消失対策まで、ほとんど全てがセキュリティやプライバシー関連の話題を取り上げたものだった。また、モバイルOSをより安全なものにしようとする米Googleの取り組みを知りたいIT管理者たちの多くは、Android for Workにも注目していたようだ。
ここでは、2015年のモバイルコンピューティング関連記事でアクセスの多かった話題を取り上げて、そこで紹介していたBYODデータアクセスとモバイルアプリ開発に関する幾つかのTipsをあらためて復習してみよう。
BYODデータアクセスとのバランスを見つけるTips
社員がプライベートでも使っている私物のパーソナルデバイスから会社のデータにアクセスできる環境では、アクセスのしやすさとセキュリティのトレードオフをどのようなバランスを取るのかがIT部門にとって重要だ。
モバイルコンテント管理(MCM)を利用すれば、IT部門はユーザーがモバイルデバイスからアクセスできるデータの種類をコントロールできる他、適切な暗号化レベルを設定できるようになる。一方、MCMによってユーザーは仕事のデータと個人のデータを同じ場所にストアしたり、異なるデバイスからドキュメントを編集したりすることも可能になる。
モバイルデータの消失回避Tips
悪意のあるユーザーから受ける脅威は、モバイル環境のあらゆるところに潜んでいる。ユーザーがモバイルデータの消失を食い止めるツールについて知りたいと思うのは当然だろう。
最初のステップは、モバイルデバイス利用ポリシーとアンチマルウェアソフトの導入でマルウェアを正面から迎え撃つことだ。それには、モバイルデバイス管理(MDM)を用いて、それらのポリシーを全てのユーザーデバイスに強制する必要がある。また、デュアルペルソナ技術を利用すれば、管理者は会社のアプリとデータをロックして、ユーザーが勝手に操作できないようにすることが可能だ。
その他のオプションとしては、VDI(仮想デスクトップインフラ)でデータセンターにアプリとデータを収納したり、コンテントを共有できるアプリを制限したり、あるいはコンテナ化を強制するためにMDMとモバイルアプリケーション管理(MAM)組み合わるなどの方法がある。
Android for Workで注目したいTips
2015年の初めに、GoogleがAndroid for Workを発表したとき、IT管理者たちはプロファイルや生産性に関する機能の詳細について知りたがった。Workプロファイルに多くの関係者が注目した理由は、それによってユーザーのデバイス上で会社のデータと個人のデータを切り分けるコンテナを作成できるからだ。コンテナを用いることで、IT部門はデバイスから個人情報に影響を及ぼすことなく安全に会社のデータを消去できるようになる。またコンテナ化により、デバイスにおいて仕事関連のアプリと個人のアプリやデータの干渉を回避できる。
「Google Slides」や「Google Docs」などのアプリにアクセスできるAndroid for Worksの生産性機能も、非常に重要だ。
ゲストによる無線ネットワークアクセスの管理に関するTips
全ての人々がポケットにインターネットに接続できるデバイスを持つ時代では、組織の外部からやってくるゲストユーザーによるネットワークアクセスもIT部門が取り組むべき大きな課題だ。
IT管理者たちは、特定のWebページやプリンタなど、ネットワークへの選択的なアクセスを許可しながら、ゲストユーザーをユーザーの一部として取り扱うポリシーを作成する必要がある。また、セキュリティーキーをユーザー別、セッション別に変更し、特定の時間が経過すればそれらの有効性がなくなり、ネットワークにアクセスできなくなるような仕組みにしなければならない。最後に、IT部門は、ゲストユーザーにネットワークへのアクセスを許す前に、彼らがセキュリティーポリシーを読み、その内容に同意するように強制しなければならない。
社内アプリ開発関連Tips
今回紹介するアクセスが多かった記事ので、唯一セキュリティに関連しない話題が、モバイルアプリケーションをどのように構築し、展開していくかという課題に関するものだ。社内開発すれば、開発者たちは最大限にカスタム化したアプリの構築が可能になる。ただ残念なことに、この方法はコストと時間がかかる。そこで開発プロセスをシンプルにするため、開発者はスタイルガイドを作成し、HTML 5などのユニバーサルな開発環境を選んで標準化を目指す必要がある。
ここまで開発基盤を整備できたら、ユーザーにアプリをプッシュするか、それともユーザー自身でアプリストアからダウンロードさせるかを決める。IT部門はまた、アプリが品質標準を満たしているかどうかを確認するために、パフォーマンスを監視する必要がある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
[サイボウズ株式会社] DXに必要な「Dスキル」「Xスキル」を持った人材を育成するには? -
市場調査・トレンド
[サイボウズ株式会社] データで見る、DXが「順調に進む企業」と「つまずく企業」の違い -
製品資料
[サイボウズ株式会社] 賛否が割れがちな「Notesからの移行」 新環境への移行を納得してもらうには? -
事例
[ServiceNow Japan合同会社] 農林中金に学ぶ内製開発 処理効率を約2倍に高めAI活用も加速させた方法とは? -
事例
[ServiceNow Japan合同会社] NTTグループのデジタル変革術、17万人が利用する決裁プロセス刷新の全貌
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
【基本情報技術者試験】「デュプレックスシステム」と「デュアルシステム」の違いは?
-
2
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
3
サーバ約70台をAWSへ ヤナセが移行前にやった「通信要件の可視化」
-
4
脱VMwareの真実:データセンター大手がNutanixを選んだ「コスト以上の理由」
-
5
MS月例パッチが1000件突破 人手不足の情シスを襲う「月1回メンテ」の崩壊
-
6
多品種小ロットの「手書き・配合ミス」を克服 キャニオンスパイスの食品工場DX
-
7
AIインフラの理想形? 「5層のケーキ」を垂直統合するための近道とは
-
8
「Microsoft一択」で本当にいいのか 知らぬ間にライセンス費用が膨らむ真相
-
9
「AI活用」を掲げた年金刷新が炎上 英政府が大手ITアウトソースを切り捨て「内製回帰」した理由
-
10
「VMware離れ」は本当か 3000社がVCF 9にかじを切った現実的な理由
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
生成AIのハルシネーションを防止 回答精度を高めるセマンティックレイヤーとは
-
2
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
3
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
4
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
5
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
6
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
7
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
8
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
9
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー