バックアップとアーカイブの共有化
“最後のリカバリー手段”を超えて進化するバックアップの未来とは(2/2 ページ)
アーカイブの代替としてのバックアップ
バックアップとアーカイブは、データセンターの初期から共存してきた。ベストプラクティスは、これら2つのプロセスを別々に管理することだ。だが、一部の企業ではこれらのプロセスを組み合わせるか、少なくともコンポーネントを共有することが可能になるかもしれない。企業データのバックアップをアーカイブから切り離すのは、過去の実績からバックアップソフトウェアが非常に脆弱(ぜいじゃく)なデータベースを保持していることに起因する。データベースはファイルを追跡するが、ファイルの数や年数が増えれば、破損の可能性も高くなる。そのため、バックアップ管理者は、バックアップ履歴のサイズを最小限に抑えることを推奨されている。だが、最近のバックアップ製品は、非常に進化したデータベースを使用しており、ほぼ無制限にファイルを追跡できる。
ストレージの観点では、バックアップハードウェアが大幅に改善されている。どんな規模のバックアップにも調整でき、各種データをサポートしている。また、大規模なブロックの移行やアーカイブと共通の小規模なファイル移行もサポートしている。現在では、セカンダリストレージ製品はレプリケーション機能の対象にもなっている。
データ分類のためのバックアップ
最近の企業データのバックアップ製品は、保護しているデータを詳しく分析する機能を備えている。この分析は、データをその価値と保存要件に基づいて分類するのに使用できる。これらの製品は、ファイルをコンテキストレベルで検索する機能を備えており、社会保障番号やクレジットカード番号などの組み込み情報も検索できる。
将来:オープンソースのバックアップとRESTful API
企業データのバックアップに関する次のステップは、それデータをオープンにし、バックアップに含まれるデータを公開して、外部の自動化システムと連係することを許可することだ。そのため、オープンソースのバックアップは、オープン形式でデータを保存するか、最低でも他のソフトウェアからアクセスできる形式で保存する必要があった。一方、バックアップ製品は環境内の全てのファイルを保存するため、膨大な情報を持っている。問題は、これらの製品のほとんどが独自のデータ形式でデータを保存していることだ。従来は、自動化するには独自のコマンドラインインタフェース(CLI)を使用する他なかった。
バックアッププロセスの自動化は、CLIでスクリプトを実行する方法から「RESTful API」セットのフルサポートへと進化する必要がある。これが実現すればデータセンターのオペレーターは、バックアップ処理を他の操作に統合できるようになる。例えば、VMを自動的に削除するスクリプトで、特定の種類のバックアップメディアにVMのコピーを作成するようバックアップ処理に指示できる。
情報を復元および保持するための要件は、今までにないほど厳しくなっている。バックアップサービスは、ハードウェアとソフトウェアのどちらも、ユーザーの要求とともに進化している。現在の製品は企業の新しいリカバリーニーズを満たすだけではなく、散在するデータのコピーを削減し、アーカイブ処理を統合して、データ分類製品を別に用意する必要性をなくすことができる。
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