ストレージ方式やソフトウェア機能をチェック
バックアップ用とどう違う? 失敗しない「アーカイブ用ストレージ」の選び方(1/2 ページ)
データアーカイブ用ストレージ製品には、どのような選択肢が存在するのだろうか。自社に適したソフトウェアを選ぶ際のポイントとは。詳しく見ていこう。
データアーカイブ用ストレージの形態としては、ディスク方式、クラウド方式、テープ方式、あるいはこれら3つの方式の組み合わせが考えられる。効率的なデータアーカイブはバックアップにまつわる問題を軽減することもあり、自社のニーズに合った方式を選択することが重要だ。
データアーカイブシステムの多くはスケールアウト型アーキテクチャを採用している。また、従来のRAIDシステムよりも高速なドライブ再構築が可能なイレージャーコーディング(Erasure Coding)やレプリケーションといったデータ保護機構も備えている。これにより、8Tバイト以上の大容量ドライブの使用が可能になる。
これらのシステムは、保存されたファイルの数に影響されないオブジェクトストレージ型ファイルシステムを採用しているものが多い。こうした機能を備える半面、ディスクのみで構成されるデータアーカイブ方式は高価になる可能性がある。スケールアウト型NASと同様、システムの拡張に伴って電力と冷却に掛かるコストも増大する。
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クラウド方式、テープ方式の利点と課題
データアーカイブ用ストレージのもう1つの選択肢がクラウドの利用だ。この方式の利点は、データセンターにおいてハードウェア、電力、冷却および設置面積にかかわるコストを節減できることにある。クラウドとの接続に伴う遅延も、アーカイブされたデータの場合にはあまり問題にならない。データを復元する必要が生じても、瞬時に復元する必要がない場合が多いからだ。加えて、クラウドを利用するデータアーカイブシステムのほとんどは、データの保管場所を“クラウドオンリー”に移行するまでの一定期間、ディスクにローカルコピーを保持するようになっている。
クラウドの難点は継続的にコストが掛かることだ。基本的に、企業は同じ保存容量に対して使用料を定期的に支払うことになる。また、データ量は次第に増加するので、その定期コストも段階的に増える。この定期コストを合計すれば、ストレージを購入して社内で保有するのに掛かるコストをはるかに上回る可能性もある。必要なストレージ容量が50Tバイト以下の多くの企業の場合、この定期コストは大した問題にはならない。だが中規模や大規模のデータセンターであれば、そのトータルコストはかなりの額になる。
最も安価なストレージ方式がテープである。特に電力と冷却にかかわるコストも含めて考えると、そのコストメリットは大きい。テープに対応したアーカイビングソフトウェアは、テープ管理の抽象化技術で大きく進歩した。最近では、テープがアーカイビング用ディスクシステムの延長のように見える製品もある。ユーザーはテープストレージからファイルにアクセスしていることにさえ気付かないかもしれない。多くの場合、「Linear Tape File System(LTFS)」技術のおかげで、作成されたテープは異なるシステム間で互換性がある。
一般的には上記の技術の組み合わせがベストなデザインだ。ディスクあるいはクラウドをベースとするデータアーカイブとテープを併用すれば、これらのプラットフォームのコストを抑制しながらも、データにも比較的高速にアクセスできる。
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