学習ポータルサイトとしてグループウェアを活用
立命館宇治中高が「無料グループウェア」でアクティブラーニングに挑戦、その中身とは?(2/3 ページ)
サイボウズLiveを選んだ理由
立命館宇治はタブレット本格導入の3カ月前である2014年1月から、理想とする学習ポータルサイトを具現化するための製品選定を開始した。同じく立命館が運営する立命館守山中学校・高等学校が導入済みの授業支援システム「ロイロノート」シリーズも検討したが、コストを抑えるために無料で利用できる製品を中心に選定した。最終的にサイボウズLive、Edmodo、Ednityの3種が候補に挙がった。
Edmodoに関しては、同校のIBコースで既に利用実績があった。SNSの「Facebook」とユーザーインタフェース(UI)が似ており使いやすさを感じたものの、当時は日本語環境が整っていなかったため選択肢から外した。Ednityについては、UIが見やすく分かりやすいと評価する一方で、「当時はスマートフォン用のネイティブアプリケーションを用意していなかったことがネックになった」と小竹教諭は語る(Ednityは2016年5月にスマートフォン用ネイティブアプリを提供開始)。
立命館宇治がスマートフォン用ネイティブアプリの有無に注目した背景には、ネットワーク環境の課題があった。同校は選定当時にネットワークの整備を段階的に進めており、全ての教室で無線LANが利用できる状況ではなかった。そのため授業によっては無線LAN接続しか使えないタブレットではなく、3G/LTE回線が使用できるスマートフォンを使うことにしていたという。
もともと生徒からは、通学時間や休み時間といった隙間時間を生かしたいという意見があり、スマートフォンで使えることは製品選択の大きなポイントになった。さらに「多くの生徒が使い慣れているコミュニケーションアプリの『LINE』と同様、ネイティブアプリがあればログイン操作が不要になり使い勝手がよい」(小竹教諭)と判断し、ネイティブアプリが用意されていることを重視した。
サイボウズLiveにはiOS/Android向けのネイティブアプリがあったこと、さらにUIの似ているサイボウズ ガルーンの利用経験が教職員にあったことなどから、サイボウズLiveを選択した。「新しい取り組みに対する教職員の負担を考えても、サイボウズLiveであれば導入のハードルが低いと判断した」と小竹教諭は語る。
ネイティブアプリを用意しているとはいえ、サイボウズLive自体はオンラインサービスであり、情報はインターネット経由でやりとりすることになる。「個人情報の流出を懸念する教職員も多かった」と小竹教諭は明かすが、サイボウズLiveは既にビジネス分野で導入企業が多かったことが安心材料につながったという。
なおサイボウズLiveの利用に当たっては、各エンドユーザーのメールアドレスの登録が必要になる。立命館宇治は学籍番号にひも付いたメールアドレスを生徒全員に配布しており、特に問題なく導入できた。
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