コストパフォーマンスが良いのはどちら?
徹底比較:「Surface Pro 4」vs.「MacBook」、最高の持ち運び用PCを決める(3/3 ページ)
ソフトウェア
Windows 10とAppleの「OS X El Capitan」、どちらを選ぶべきだろうか。2つは非常によく似ている。Microsoftは、数年ごとに新しいメジャーリリースをする代わりに、定期的に無料アップデートを提供するというAppleのOSモデルに移行している。幾つかの例外を除いて、メール、Webサーフィン、Officeソフトウェアを使った作業、画像編集など、一方のOSで可能な作業の多くはもう一方のOSでも可能だ。だが、Windows 10にはゲームで大きな強みがある(Intelの「Iris Graphics」を搭載したSurface Pro 4のCore i7バージョンは2014年ごろ発売の多くのAAAタイトルを低負荷設定で処理できる)。また、Windows 10は、一部のビジネスユーザーにとって、IT部門がサポートしている唯一の選択肢である可能性がある。
2つを客観的に比較するのは難しい。結局は、好みと親しみやすさで選択することになるだろう。ただ、大まかなことをいえば、Windows 10はさまざまな種類のハードウェアに対応しているため、カスタマイズできることが多く、多様なワークフローで利用できる。Windows 10は音声アシスタントのCortanaが組み込まれている。一方、Appleの「iPad」や「iPhone」には音声アシスタント「Siri」が用意されているにもかかわらず、OS Xには音声アシスタントが組み込まれていない。Windows 10では、タスクビューによってマルチタスキングが非常に上手く処理される。また、簡単設定にも容易にアクセスできる。
OS Xが優れているのは、連係機能と「Handoff」機能によるiPhoneとiPadとの統合だ。また、Appleの「メール」アプリはWindows 10クライアントよりもはるかに優れており、Appleのブラウザ「Safari」はMicrosoftのブラウザ「Microsoft Edge」の数歩先を行っている。なお、OS XはWindowsに比べてインストール数がかなり少ないために、マルウェア攻撃の標的になることも少ない。
編注:OS Xは「macOS」に名称が変更された。最新バージョンの「macOS Sierra」には、Siriとウィンドウのタブ機能が追加され、iPhone、iPad、Appleの「Apple Watch」との統合強化が施されている。公式リリースは2016年秋とみられる)
まとめ
ソフトウェアは引き分けだ。OS XユーザーにはWindows 10に切り替える理由があまりないだろうし、その逆も同様だろう。いずれも便利で有能なOSで、2016年モデルのMacBookとSurface Pro 4のそれぞれで素早く安定した動作をする。
価格と評価
2016年モデルのMacBookは、Core m3プロセッサ、RAM 8GB、SSD 256GBを搭載して1299ドル(14万8800円)。プロセッサをCore m5にアップグレードして、SSDが512GBのものは1599ドル(18万4800円)。
Surface Pro 4は、同じCore m3プロセッサのものが1029ドル(14万1200円)。ただし、RAMとSSDはそれぞれ4GBと128GBで、2016年モデルのMacBookよりも少ない。なお、この価格は、別売りされている標準的なSurface ProのType Coverを含んでいる(以降、Type Cover込の価格)。
Surface Pro 4にはSurfaceペンが付属していることはさて置き、2016年モデルのMacBookはストレージが128GB、RAMが4GB多いため、結局のところ270ドル(7600円)高い価格となっている。この価格差は法外なものではない。というのも、Surface Pro 4ではCore i5バージョンでストレージとRAMを同じようにアップグレードすると価格が300ドル(4万円)高くなるからだ。
このことを念頭に、Surface Pro 4のCore i5、RAM 4GB、SSD 128GBバージョンをType Coverと一緒に1129ドル(15万6200円)で購入してもよい。なお、Core i5、RAM 8GB、SSD 256GBバージョンは1429ドル(19万6200円)、Core i5、RAM 16GB、SSD 256GBバージョン(日本での発売は未定)は1629ドルだ。
まとめ
Surface Pro 4はコストパフォーマンスが良い。同じプロセッサのバージョン同士であればほぼ互角だが、Surface Pro 4のCore i5バージョンは総合的な評価がかなり高い。Core m3またはCore m5とCore i5のパフォーマンス性能の違いは、Core i5とCore i7の違いよりも大きい。価格を考えると、Surface Pro 4のCore i5バージョンであれば、RAMが4GBであっても、どの構成の2016年モデルのMacBookよりも気兼ねなくお勧めできる。
Surface Pro 4と2016年モデルのMacBookのどちらを選ぶか
Windowsファンにとってありがたいことに、2016年モデルのMacBookにはSurface Pro 4に勝るところは少しもない。Surface Pro 4は、ディスプレイ、キーボード、コストパフォーマンスで勝っている。Windows 10がタッチとSurfaceペンをサポートしている点には大いに感謝したい。OS Xは特にiPhoneとiPadのさまざまなニーズを満たしているが、Windows 10も同様に素晴らしいOSだ。WindowsユーザーがOSを乗り換える理由はない。2016年モデルのMacBookのレビューでは、次のように述べた。
WindowsユーザーにもForce Touchを試して、MacBookの造りを眺めてみることをお勧めする。ただし、2016年モデルのMacBookには、Windows搭載の高価なデバイスから乗り換える理由を正当化するのに値する要素は見当たらない。
2016年モデルのMacBookの造りとデザインに勝るデバイスはないが、デバイスの妥協点と価格の高さが合わさって嫌な後味が残る。USB Type-C端子が1つしかないのは生産性を低下させるし、キーストロークが浅いのはタイピングに不便だ。OSにこだわらないユーザーでも、別のデバイスを検討した方がよい。確かに、2016年モデルのMacBookは最高の持ち運び用PCだが、Appleファンには他の選択肢もある。
iOSよりも堅牢なOSを求めており、追加のストレージやアクセサリーのサポートなどが必要なAppleユーザーにとって、2016年モデルのMacBookは最高のサブデバイスや持ち運び用のデバイスになるだろう。2015年モデルのMacBookはアップグレードを正当化する要素が見られなかった。それに比べて、2016年モデルのMacBookはスペック面が向上している。価格を気にしないAppleファンや、旧型のMacBookや「MacBook Air」を使用しているAppleファンなら、総合的なパフォーマンスとハードウェアの品質に満足するであろう。だが、有線LAN以外の選択肢がないユーザーや、2016年モデルのMacBookの購入を検討しているユーザーの大半は、より安価なiPad Proで同程度の満足度が得られるのではないだろうか。
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