8月に「Windows 10 Anniversary Update が登場
「Windows 10」の“1周年記念”大規模アップデート、最もワクワクする機能は?
2016年8月2日にリリースが予定されている、「Windows 10」の1周年を記念する大型アップデート「Windows 10 Anniversary Update」。本稿では先行して主だった変更点を紹介する。
私はこの半年間ほど、Microsoftの最新OS「Windows 10」の開発プレビュー版である「Windows 10 Insider Preview」のリリースについては、あまり大きく取り上げずにきた。だが2016年6月以降はInsider Previewの新しいビルドが相次ぎリリースされており、同年8月2日にはWindows 10の1周年を記念する大型アップデート「Windows 10 Anniversary Update」がいよいよリリースされる。IT管理者はそろそろ、この次期アップデートについて知っておくべきだろう。なお、この新OSのバージョン番号は「1607」だが、これは当初リリースが2016年7月に予定されていたことによるものとみられる。
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Anniversary Updateの主な新機能
Anniversary Updateにはさまざまな改善が施されている。本稿では先に主だった変更点を確認しておく。いずれも、Anniversary Updateに対する期待値を高めるものばかりだ。
Microsoft Edge
バージョン1511のビルドがリリースされて以来、Webブラウザ「Microsoft Edge」には大幅な改良が施されてきた。今では広告ブロック機能「AdBlock」やパスワードマネジャーの他、Microsoftの「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」「Sway」などのアプリケーションをオンラインで利用するための「Office Online」など、各種の拡張機能をサポートする。さらに生体認証機能「Windows Hello」との連係が強化され、Windows Helloに対応する指紋リーダーや顔認証用の「RealSense 3D」カメラを搭載するPCのユーザーは、Webサービスへのログインに生体認証を使えるようになる。
Windows Ink
タッチパネルやスタイラス入力に対応したPC向けに手書き機能「Windows Ink」が大幅に強化され、手書き入力やスケッチ/ドローイングにスタイラスペンを利用しやすくなる。画像内のテキストを認識するためのOCR機能を搭載し、既にさまざまなアプリやアプリケーションに統合されている。
Cortana
Windows 10の音声デジタルアシスタント「Cortana」がますます多くのアプリやアプリケーションに統合される。条件を満たすPCであれば、ロック画面からでもCortanaを利用できるようになる。
Linuxサブシステム
MicrosoftはWindows 10にLinuxの「Ubuntu
をベースとするネイティブなサブシステムを組み込んだ(Windows NT 4時代のPOSIXサブシステムを誰か覚えておいでだろうか)。バージョン1607では、コマンドプロンプトからbashにアクセスできる。
通知アイコン
通知アイコンが大幅に刷新され、メッセージや通知の新着件数を知らせる数字のバッジが付くようになる。UWP(Universal Windows Platform)アプリの通知アイコンはさらに分かりやすく直観的なものになる。
ライセンス認証
Anniversary Updateでは、ライセンス認証(アクティベーション)時にライセンスとMicrosoftアカウントがひも付けられる。そのため、Windows 10を再インストールした場合でも、オンラインでライセンスキーの認証を行える。さらにハードウェア構成の変更に関するポリシーが緩和され、マザーボードなど主要なシステムコンポーネントを変更後にWindows 10を再インストールしても、電話でのアクティベーションは不要となる。
Windows Update
Windows Updateの使い勝手が向上し、管理しやすくなる。ユーザーの業務時間中など、再起動を避けたい時間帯を「アクティブ時間」として設定できる。「再起動のオプション」を使えば、アクティブ時間の設定を一時的に無効にし、保留中の更新プログラムをインストールしてマシンを再起動する日時を指定することが可能だ。
スタートメニュー
スタートメニューにはさまざまな微調整や新しいコントロールが追加され、よりユーザーフレンドリーでカスタマイズ性に優れたものとなる。タブレットモードや全画面モードには、UWPアプリでディスプレイを有効に利用するための改善が施される。ハンバーガーボタンは左上、ユーザーアイコンは左下に移り、ひんぱんに使用するアプリとアプリケーションはスタートメニューの上部に「よく使うアプリ」としてまとめられる。
他にも変更点はたくさんあるが、いずれもちょっとした新機能や拡張機能だ。Anniversary Updateは安定性も大幅に向上し、アップグレード時にデバイスドライバを引き継ぎやすく(見つけやすく)なっている。インストールにもそれほど時間はかからない。私が使っているのは「Dell Venue Pro 11 7139」だが、Core i5搭載のミッドレンジの2-in1 PCでも、インストールの完了までに20分かからなかった。要するに、Anniversary Updateは大いに期待できる、楽しみなOSであるということだ。企業ユーザーやIT管理者は、カスタマイズや展開や保守がしやすいだけでなく、使いやすいOSになったと感じるだろう。Anniversary Updateに対する期待値がここまで高いのは、6月に入って以来相次いだ一連のアップデートを通じて安定したOSになったからだ。今や広く浸透した「Windows Feedback」アプリを通じてユーザーから寄せられる、荒波のフィードバックを耐え抜いた結果でもある。
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