適正価格の2-in-1デバイス
徹底レビュー:「HUAWEI MateBook」は“お得版のSurface Pro 4”、USB Type-Cでも不便じゃない?(3/4 ページ)
MatePenとMateDock
Huaweiの確認は取れていないが、担当者との非公式のチャットでHuaweiのMatePenはワコムのスタイラスペンであることが明らかになった。大多数のWindows 10デバイスが採用するN-trigのペンと比べて、MatePenははるかに軽量になっている。これはリチウムバッテリーを必要としないからだ。代わりに小さな突起に隠れたMicro-USB入力端子を使って充電する。価格は59ドル(8424円)だ。
この設定を気に入っている唯一の理由は、いざというとき、リチウムバッテリーよりもMicro-USB充電器の方がショップで簡単に手に入るからだ。いずれにせよ、MatePenは多くの電力を必要としない。Huaweiによれば、MatePenは1回の充電で100時間使用できるという。
MatePenは持ちやすく、先端の方が若干軽くなっている。胴回りと長さはWindows 10の標準のペンと変わらず、中央部に滑り止めの握りが付いている。消しゴム用のボタンはなく、レーザーポインターを含めた。これは独特の追加機能だが、あって邪魔にはならないし、便利なプレゼンテーションツールだと考えることができる。2048段階の筆圧を検知し、ディスプレイを滑らかに動く。
TechTargetが実施したMatePenのテストを見ると、幾つか懸念が明らかになる。写真10の左端に描いた直線はかなり速く描いたものだ。対して右端の直線はゆっくり描いたものだが、直線が緩やかな波線に変わっている。直線を真っすぐ描いても、レンダリング後に波線に変わるという奇妙な現象が起こる。N-trigペンには以前から、ゆっくりと描いた直線が曲がりくねった直線になるという問題があった。
このことはメモを取るのであれば大きな問題にはならないが、絵を描こうとするデジタル画家は失望するだろう。これは改善の余地がある。
上述したMateDockもMateBookアクセサリーで、追加端子と外部ディスプレイ接続を備えたUSB Type-Cハブとして機能する。これは2つのフルサイズUSB 3.0入力端子、イーサネット端子、VGA端子、フルサイズのHDMI端子を備える。またパススルー充電用のUSB Type-C入力端子もあり、MateBookに接続するためのUSB Type-Cドングルもある。これは妥当な選択だが、89ドルという値段ならメディアカードスロットを用意すべきだ。
高品質のアルミ製ボディーで、革製のポーチが付いている。このポーチには、MatePenのホルダーとMateBookのMicro-USBアダプターとケーブルを収容する樹脂製ケースも含まれる。
大半のユーザーにとってMateDockは非常に便利なアクセサリーだが、HuaweiがMateBookにMicro-USB変換アダプターを同梱しているので、必要性は少なくなっている。バッテリーで実行しながらワイヤレス外部モニターを接続するユーザーの場合、安価なUSBハブでも端子拡張やイーサネット接続には十分機能する。
パフォーマンス
以前にも書いたことだが、第6世代Core Mは素晴らしく、驚くほど有能だ。「Core i」プロセッサと同様、日常業務や高い生産性が求められる作業は簡単にこなせるが、画像やビデオの編集のような仕事のような負荷の高い作業には、やや難がある。
グラフィックス機能「Intel HD Graphics 515」が主な原因で、ゲームプレイには制限がある。「Portal」のような古いゲームは問題なくプレイできるが、ここ4年ぐらいに登場したメジャーな高負荷ゲームは事実上プレイできない。
特に今回レビューに使用したMateBookには、これらのことが全て当てはまる。エントリーモデルのMateBookは「Core m3」と4GBのRAMを装備するが、今回レビューに使用したのはより高速な「Core m5」と8GBのRAMを装備する。この構成はテスト中に極めて俊敏で安定していることを証明した。
以前Core m3と4GB RAMの組み合わせで同様のデバイスをテストしたことがある。そのときの構成と今回の構成の間には顕著な違いがある。今回は特にWebブラウザ「Google Chrome」をインストールしている。Chromeは複数タブを表示すると簡単に応答を停止するようになる。
Core Mシリーズは冷却ファンを必要としないが、それでもWindows 10タブレットが暖かいと感じられるほど加熱する。不快な温度に達することはなく、パフォーマンスに大きな悪影響を与えることもない。
評判通り、指紋認証センサーの反応は早く、テストでは非常に高い精度で機能した。指をかざす場所を間違えたという説明の付く問題はあったが、常にほぼ正確だった。
レビューに使用したMateBookには64ビット版「Windows 10 Home」を搭載していたが、「Windows 10 Pro」も選択できる。購入直後のMateBookはアプリやゲームが2.31GBを占め、19.2GBのストレージが確保される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
5
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
6
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
7
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
8
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
9
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
10
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー