ずばぬけた耐久性とパフォーマンス
「TOUGHBOOK CF-20」は他にないタフネス2-in-1、日常使いもあり?(2/3 ページ)
ディスプレイとタブレット
TOUGHBOOKCF-20のディスプレイは10.1型とコンパクトだ。アスペクト比は16:10で、解像度は1920×1200。小型の画面ながら非常に高い解像度を誇る。TOUGHBOOK CF-20のppiは224で、画質は鮮明でクリアだ。これはAppleの15インチの「MacBook Pro」に搭載されて好評を博しているRetinaディスプレイを、若干ながらも上回る品質だ。パナソニックは超高輝度800ニトのディスプレイだと宣伝している。テストでは、直射日光の下でも使えるという売り文句に偽りがないことを確認できた。タッチスクリーンは、10点マルチタッチに対応している。それから、手袋をしたままでも使用できる便利な機能を備えている。ただし、パナソニックの「ToughPad FZ-G1」のテストで判明したのと同様に、この機能は着用している手袋の種類に大きく依存する。Firm GripやMechanixなどが販売している比較的新しいフィット感のある手袋を着用していれば、タッチスクリーンは適切に反応する。だが、指の部分が厚手のスエード(皮)で覆われている古いタイプの手袋をしていると、タッチスクリーンはほぼ反応しないか無反応だ。
タブレットの着脱部分は本体の内側にある。ロックできるので誤って外れることはない。これはTOUGHBOOKシリーズ全般にいえることだが、着脱部分はタブレット部の装着時に小刻みに動いたり遊んだりする余地がないほど、しっかりと固定されている。ただし、この着脱部分の頑丈さは、プラスとマイナスの両方に働く。というのも、タブレット部をキーボード部に再装着するときには、かなりの力が必要になるからだ。固定されているように見えているにもかかわらず、持ち上げて移動しようとするとタブレット部が抜け落ちるということが、テスト中に何度もあった。TOUGHBOOK CF-20を固定するには、上部エッジを強く押し込むことをお勧めする。
TOUGHBOOK CF-20には、アクティブスタイラス用のホルダーがある。残念ながら今回のテストに使用したモデルにはペンホルダーがなかったため、ペンホルダーのパフォーマンスについては情報を提供できない。スタイラスについては、パナソニックに対応してほしい問題が幾つか見られた。ただ、ありがたいことに、パナソニックはペンホルダーの位置を本体の左側から右側に変更することで、ToughPad FZ-G1にあった不満を1つ解消している。この配置換えにより、多くの右利きのユーザーが画面の前を横切ってペンホルダーに手を伸ばすという不便さは解消される。
TOUGHBOOK CF-20の前面には幾つかのボタン、下部にインジケーターライトが配置されている。左から1つ目と2つ目のボタンはカスタマイズ可能なホットボタンだ。初期設定では、1つ目のボタンを押すとさまざまなオプションの設定があるカスタムコントロールパネルが起動するように設定されている。その隣にはボリュームコントロールと標準的なWindowsボタン、それから自動回転ロックボタンがある。プライマリバッテリー、Wi-Fi接続、充電の状態を示す3つのインジケーターライトがある。右端にあるのが、電源ボタンだ。
端子とオーディオ
TOUGHBOOKCF-20には、夢のような端子のラインアップが用意されている。中には、意図的に重複して配置されている端子もある。キーボードドックの右側から見てみよう。ここには、VGAコネクター、USB 2.0スロット、フルサイズHDMI端子、標準サイズのSD/XCメモリカードスロットがある。それから、きちんと密閉されたカバーの下には、電源プラグが配置されている。
左側には、D-Sub 9-pin serial port(D-Sub9ピンのシリアル端子)がある。この端子は古くからあるもので、TOUGHBOOK CF-20がターゲットにしている市場でも、この端子の存在は欠かせない。これは、特殊なファームウェアのみで動作する各種コンピュータ機器と接続するのに最も一般的に使用される端子だ。その隣には、LANコネクター、2つのUSB 3.0スロット、セキュリティロックがある。キーボードドックの背面は、ハンドル(キックスタンド)があるため、何も配置されていない。キーボードドック底面には、外付けブロードバンド機器のためのコネクターがある。これは、デスクトップと機械のどちらの拡張ドックアクセサリーも接続できるインタフェースだ。
タブレット部の左側には、1つの端子カバーを開けると4つの必須コネクターが配置されている。具体的には、microSDスロット、ヘッドセット端子、USB3.0ポート、HDMI出力端子だ。もう1つのカバーを開けると、LANコネクターがある。タブレット部の右側は、スタイラスペンのホルダーが大半を占めているが、2つ目の電源プラグとセキュリティロックがある。
TOUGHBOOKのタブレット部とキーボード部には重複する端子が配置されている。だが、これはプラスに働く。タブレット部を有線ネットワークと電源に接続して使用したり外部モニターに接続できれば、キーボード部が紛失したり事故によって破損しても、タブレット部を長期使用できる。
オーディオに関しては、タブレット部に比較的大きくクリアな音を出力するスピーカーが配置されている。ビープ音や「ピッ」という音については問題なく機能するだろう。ただし、音楽の再生についてはヘッドフォンに委ねたい。
キーボードとタッチパッド
TOUGHBOOK CF-20はフルサイズのゴム製キーボードを備えており、82個のキーが配置されている。またキーボードドックは密閉されているため、防滴対策も完璧だ。キーはバックライトに対応している。バックライトは明るさを調整したりオフにすることもできる。テストでは、キー入力は快適でキーのクリック感も十分あることが確認できた。また、フルサイズに近いカーソルキーが用意されているのもうれしいポイントだろう。
TOUGHBOOK CF-20のコンパクトなサイズを考えると、タッチパッドのサイズは妥当だろうが、フルサイズのノートPCのタッチパッドと比べると、やはり小さく、イライラの原因の1つになる。
タッチパッドは長い年月を経て変化している。多くのユーザーは、タッチパッドを優雅に軽くスワイプするだけでカーソルが画面上で正しく動作することに慣れている。だが、残念ながらTOUGHBOOK CF-20のタッチパッドはそうではない。パナソニックは、設計の過程で頑丈なタッチパッドを目指していたのだろう。そして、私たちが期待するあらゆる繊細さと応答性をタッチパッドから取り除いてしまったようだ。そのため、タッチパッドを使用するときには、かなり強く押さなければ反応が得られない。使っているうちに慣れるだろうが、それまでは少なからずいら立ちを覚えるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
5
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
6
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
7
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
8
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
9
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
10
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー