“割安”か“オーバースペック”か?
とにかく壊れないWindows“タフ”タブレット「TOUGHPAD FZ-G1」、軍事レベルの性能は“買い”か?(1/3 ページ)
「TOUGHPAD FZ-G1」は優れた耐久性とパフォーマンスを兼ね備えたタブレットだ。構成部品がパワーアップした新モデルなら、価格に見合うだけの性能を、長期間使い続けることができるだろう。
パナソニックは、20年にわたり、「TOUGHBOOK」シリーズと「TOUGHPAD」シリーズで頑丈なノートPCとタブレットのトップメーカーであり続けている。「TOUGHPAD FZ-G1」は、そんな同社の最強のWindowsタブレットだ。TOUGHPAD FZ-G1は2013年にリリースしており、製品としては新しくないが、新モデルでは内蔵コンポーネントを更新している。
構造とデザイン
併せて読みたいお勧め記事
Windowsタブレット徹底レビュー
- 徹底比較: Windows 10“最強タブレット”「Surface Pro 4」に「Galaxy TabPro S」が挑戦、勝ち目は?
- 徹底レビュー:「Surface Pro 4」、“細かすぎて気付かない改善点”と変わらない魅力
- 徹底レビュー:低価格で攻めるWindows 10タブレット、Dell「Venue 8 Pro 5855」の実力は?
徹底レビュー:iPadシリーズ vs. Surfaceシリーズ
実力を証明できるなら、どんなに大口をたたいてもそれは大言壮語とはならない。TOUGHPAD FZ-G1は、「頑丈」と称するに値する耐久性をしっかりと備えている。IP65とMIL-STD-810Gの両方に準拠しているからだ。IPコードは国際的に認知されている規格で、固体と液体の両方からデバイスを保護する性能を等級で示している。MIL-STD-810Gは、米軍の広範な耐久性標準とテスト標準の最新版だ。これは800ページ以上もある膨大な文書で、4フィート(約120センチ)の高さからの落下、衝撃、振動、雨、ほこり、砂、高所、凍結/霜、高温/低温、温度変化、湿気、爆発性雰囲気など、軍の備品の採用に当たって求められる多数の環境耐久性テストが列挙されている。
それでも頑丈なタブレットとしての信頼性が十分でない場合、オプションとしてClass I Division 2、グループABCD認証を取得したモデルがある。これは、危険なガスが存在する環境で使用しても、内蔵電子機器によって爆発しないことを示す認証規格である。
また、ささいな点だが、TOUGHPAD FZ-G1背面にはネジが使われており、いずれも普通のフィリップスねじ(プラスねじ)だというのは、ターゲット市場のニーズを満たす相当な配慮がなされているといえよう。筐体を開けたり、不具合のある部品を交換したりするために、希少なトルクス(六角形)ドライバーを現場技術者が探し回る必要はない。
TOUGHPAD FZ-G1の正面には、ディスプレイの下部に7つの薄膜ボタンと3つのインジケーターライトがある。左から順に説明していこう。左の2つは、ユーザー定義可能なボタンで、アプリケーション固有のホットキーとしてプログラムできる。A1ボタンは、出荷時はパナソニックの設定ダッシュボードを開くようにプログラムされている。A2ボタンは、既定でWindowsのスクリーンキーボードか手書き認識ウィンドウを開くように設定されている。その右側には順に、音量調節ボタン(消音ボタンはなし)、Windowsホームボタン、画面の自動回転機能のオン/オフ切り替えボタンが並ぶ。その隣には、3つのインジケーターライト(バッテリー、HDD、電源)があり、右端に電源ボタンがある。
ディスプレイ
TOUGHPAD FZ-G1は、実効解像度1920×1200ピクセルの10.1型LEDバックライトIPS HDディスプレイを備える。静電容量式タッチスクリーンは、10点マルチタッチ機能をサポートしている。また、右クリック機能ボタンを備えたデジタイザペンも用意されている。
デジタイザペンをテストしたところ、非常に感度が良く、ディスプレイから約1センチ離れていても、画面に反応した点が表示された。なお、ペンの精度は、ペンをディスプレイに向ける角度によって異なるようだった。
デジタイザペンは背面左側にあるくぼみに収納するようになっているのだが、これがちょっと厄介だ。収納場所が左側なので、大部分を占める右利きのユーザーがペンを取り出すには、うまいことデバイスを持ち替えなくてはならない。また、ぐるぐる巻きになったストラップは、視界いっぱいに腕を伸ばしてほどく必要がある。とはいえ、左利きには関係なく、右利きにとってもタブレットを裏返せばよいだけなので、それほど大きな問題点ではないだろう。
新しいTOUGHPAD FZ-G1の非常にすばらしい新機能の1つは、手袋をしたままでもディスプレイ操作が可能なことだ。そのためには、パナソニックダッシュボードでタブレットを「手袋モード」に設定する必要がある。初期設定では、このダッシュボードを正面パネルのA1ボタンから起動できる。A1ボタンに別の機能を割り当てる必要がある場合は、通常のスタートメニューから起動できる。
手袋モードに設定したタッチパネルに対して、幾つかの種類の手袋を装着してテストしたところ、うまく認識される手袋と認識されない手袋があることが分かった。タッチパネルの反応が最も良かったのは、Mechanix WearやFirm Gripなどの、素材にメッシュやスパンデックスを使った、手に密着する最近の作業手袋だ。従来の分厚く、だぶついた作業手袋だと、操作が非常に難しく、意識して何度も試みないと操作がうまく認識されなかった。絶縁された総革の作業手袋では、どうやっても何も認識されなかった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
5
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
6
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
7
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
8
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
9
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
10
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー