ハイパーコンバージドで見過ごしがちな「リソース税」とは
VDIに最適なのは? 実は違う「ハイパーコンバージド」と「コンバージド」を比較(2/2 ページ)
コンバージドインフラとハイパーコンバージドインフラの試用と試練
コンバージドインフラシステムを使用する際の難点の1つは、このシステムが特定規模のVDIシステム用に構築されている点だ。企業が構築したいVDIシステムの規模が利用可能なコンバージドインフラの規模に合わない場合、IT部門は妥協する必要があるかもしれない。このシナリオでは、企業には2つの選択肢がある。1つはVMの稼働に必要なリソースよりも多いリソースを契約してベンダーに支払うこと。もう1つは、不十分なコンバージドインフラスタックでVMを強引に運用することだ。ただし、後者ではパフォーマンスの悪化は避けられない。そもそもVDIでは、どちらもあまり好ましくない。
ハイパーコンバージドインフラにも欠点がないわけではない。規模が大きいとコストが問題になる可能性がある。なぜなら、各ノードのソフトウェアをストレージクラスタとして動作させるには、リソースコストが掛かるからだ。このコストは、ハイパーコンバージドインフラの「リソース税」と呼ばれ、各ノードのリソースの10%ほどになることもある。これらは、ストレージクラスタによって消費されなければ、IT部門がVMの運用に使用できたはずのリソースだ。
さらにハイパーコンバージドインフラは、企業のIT担当者に問題をもたらす可能性もある。最も多いのが、既存のストレージチームからの反発だ。ハイパーコンバージドインフラはストレージチームを実質的に不要にしてしまうため、ストレージチームにとっては脅威となる。企業はハイパーコンバージドインフラに移行する前に、ハイパーコンバージドインフラが最終的にIT部門の構造に影響する恐れがある事実を理解しておくことをお勧めする。それからハイパーコンバージドインフラは、有名なベンダーと比べて歴史や資金が不足しているスタートアップ(創業間もない企業)が提供している傾向がある。
多くのVDIシステムにとって、コンバージドインフラとハイパーコンバージドインフラはどちらも良い選択肢である。だが最終的にIT部門はコンバージドインフラとハイパーコンバージドインフラを比較して、どちらを選ぶかを決めなければならない。どちらもVDIシステムを支える仮想化基盤の展開や運用プロセスを簡略化する。
コンバージドインフラは、大規模なサポートチームが存在し、巨大なブロックサイズがあっても展開が制限されない比較的大きなVDIシステムに適しているといえる。一方ハイパーコンバージドインフラは、管理がシンプルで導入コストが低いことに価値を見いだす小規模なシステムに向いている。VDIシステムの展開をゆっくりと進めるのにも適している。だがコンバージドインフラはユニット単位の購入コストが大きいため、資金面での問題が生じる恐れがある。
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