注目デバイスを徹底比較
王者「Surface Pro 4」に挑む新星「Huawei MateBook」、比較で分かった“価格以外の差”(5/5 ページ)
ペン
SurfaceペンはN-trigのテクノロジーを採用しており、1024段階の筆圧検知に対応している。また、単6電池で動作する。
新しいSurfaceペンは長くなったが、太さと重量は前モデルとほぼ同じだ。ペン軸上にあった2つのボタンは廃止され、先端とペン尻のボタンだけが搭載されている。側面はフラットになっており、この部分は2つの役割を果たしている。1つは、Surfaceペンの握りやすさを改善すること。もう1つはSurface Pro 4の左側面にマグネットでSurfaceペンを装着可能にすることだ。
MatePenは2048段階の筆圧検知に対応している。Huaweiの発表しているコメントから推測すると、ワコムのテクノロジーが採用されているようだ。microUSBで充電できるバッテリーを内蔵しており、価格は59ドル(7800円)だ。
MatePenは持ちやすく、先端の方が若干軽くなっている。胴回りと長さはWindows 10の標準のペンと変わらず、中央部に滑り止めの握りが付いている。消しゴム用のボタンはなく、レーザーポインターを含めた。これは独特の追加機能だが、あって邪魔にはならないし、便利なプレゼンテーションツールだと考えることができる。
ペンをテストしたところ、どちらのペンも直線をゆっくり引くことに難がある。また、MatePenでは素早く描いたときに線の端が欠ける。
まとめ
ペンは引き分けだ。走り書きやメモを取るなどの通常の用途では両者の間に明確な差はない。MatePenの場合は、筆圧をより細かく検知できることとバッテリーを再充電できることが間違いなく強みになる。一方、Surface Pro 4はマグネット式の着脱部を利用したドックソリューションが優秀だ。MateBookのキーボード一体型ケースにもマグネット式の通し穴はあるが、しっかり固定されないため信頼には足らない。また、Surfaceペンはディスプレイでペン先を走らせたときの感触も好印象だ。MatePenよりも摩擦があり、画面ではなく紙に文字を描く感覚に近い。
価格
MateBookのエントリーモデルは699ドル(6万9800円、税込)で、IntelのCore m3プロセッサ、RAM 4GB、SSD 128GBを搭載している。Core m5、RAM 4GB、SSD 128GBを搭載したモデルは849ドル。Core m5、RAM 8GB、SSD 256GBを搭載したモデルは999ドル。Core m5、RAM 8GB、SSD 512GBのモデルは1199ドルで販売されている。
Surface Pro 4の最低価格は899ドル(11万2800円)で、Core m3、RAM 4GB、SSD 128GBが搭載されている。これはMateBookのエントリーモデルと同等のスペックだ。1つ上の構成になるごとに100ドルから500ドル(約1万から6万円)高くなる。1つ上のモデルであるCore i5、RAM 4GB、SSD 128GBを搭載したSurface Pro 4は999ドル(12万4800円)で販売されている。
まとめ
同一条件で比較すると、エントリーモデルのMateBookにキーボード一体型ケースとMatePenを合わせると886ドル(9万2270円、税込)になるが、同スペックのSurface Pro 4にSurfaceペンとType Coverを合わせると1028ドル(12万9200円、税込)になる。
価格に関してはMateBookの方が手頃であることは明らかだ。ただし、さらに高性能なモデルの場合はMateBookのレビュー記事で述べたように事情が異なる。
モデルのレベルが上がると、価格の違いが不明瞭になる。Core i5や4GBのRAMを組み合わせたSurface Pro 4と、Core m5や8GBのRAMを組み合わせたMateBookの価格は変わらない。Surface Pro 4の卓越した構造、キックスタンド、豊富な端子数を考慮すると、こちらの方が優れていると思えるが、いつも議論になるRAMやプロセッサ速度は別にして、その差はごくわずかだ。
結論
価格を考慮しなければ、2-in-1デバイスとしてSurface Pro 4の方が総合的には優秀だ。Microsoftの技術力の高さを証明しているSurface Pro 4は、Windows搭載2-in-1デバイスとしてスタンダードの地位を維持している。出先で使用するデバイスとしても日常的に使用するメインデバイスとしても卓越した存在だ。
一方のMateBookも非常に高品質なデバイスだ。Editors’ Choice Awardを贈ったのには、それだけの理由がある。洗練された設計に高速で安定したパフォーマンスやUSBアダプターが付属している点も好感が持てる。また、価格も適正なため、出張用やサブデバイスとしても申し分ない。生産性の高いマシンを必要としているユーザーにはおあつらえ向きだ。
そのため、エントリーレベルではSurface Pro 4よりもMateBookをお勧めする。総合的にはSurface Pro 4の方が優れているが、差額の141ドル(36930円)に見合うほどではない。なお、この価格差は、MatePenと両デバイスのキーボードを計算に入れたものだ。
実際、MatePenの購入を見送って59ドル(7800円)の節約を考えることもあるだろう。それでも良いが、Microsoftの「Windows Ink」機能に既に慣れているユーザーにはMatePenがお勧めだ。アクセサリーへの投資を厭わないMateBookユーザーは、89ドル(9800円)のMateDockアダプターを購入しておくと重宝する可能性が高い。MateDockがあれば、ディスプレイ入力端子などの端子が追加され、デバイスを同時に充電できるようにもなる。
さらに高性能な構成を検討するのであれば、MateBookの優位性はなくなり、Surface Pro 4を購入する方が賢明な選択になる。Core i5を搭載したSurface Pro 4は実に有能なマシンだ。今後何年にもわたって活躍することだろう。
MateBookとSurface Pro 4は、どちらもすばらしい2-in-1デバイスだ。ありきたりな結論だが、どちらが「ベスト」であるかはユーザーの具体的な要件や予算次第だろう。
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