Cortanaが変えるWindowsの未来
Windows 10がAnniversary Updateで本気モード、革新的“キラーアプリ”を徹底レビュー(3/4 ページ)
接続アプリケーション
ついに、ディスプレイを簡単に共有する方法が搭載された。だが、あと一歩という出来栄えだ。新しい「接続」アプリケーションは、ワイヤレス接続経由でWindows 10とAndroid搭載デバイスのディスプレイをデバイス間で投影、接続、拡張、複製する役割を果たす。残念ながら、この種の共有をするにはAppleの「iOS」デバイスの制約は厳し過ぎるのが実情だ。またWindowsの機能であるMicrosoftの「Continuum」とも連係している。接続アプリケーションは、画面を共有するためにデバイス全体を制御するのではなく、リサイズ、最小化、最大化、終了可能なアプリケーションとして機能する。
接続アプリケーションはWi-Fi Allianceが策定した「Miracast」をベースにしている。その点が制限要素となり、特に古いデバイスの場合はMiracastに対応していない可能性がある。その上、問題が多く、実際のところ辛うじて機能しているというのが実情だ。
古いクライアントPCをサブスクリーンとして使用するという考え方は歓迎したい。また、Microsoftが接続アプリケーションを拡張して、ビジネスでプレゼンをするのに利用できるようにする可能性もあるだろう。会議室で、1つのディスプレイを何十という端末のディスプレイにミラーリングすることを想像してみてほしい。このアプリケーションは非常に多くの可能性を秘めている。だが、本稿執筆時点で対応しているのは1対1の接続のみで、機能的にもテスト版のレベルだ。
UIの調整
全てのメジャーアップデートについていえることだが、Anniversary Updateでは細かい調整や改良が数多く加えられている。具体的には、新しいダークテーマが設定に組み込まれたり、スタートメニューがわずかに改良されたりしている。
スタートメニューに、3つのレールが配置されるようになった。左端のレールには、設定、アカウント、電源、エクスプローラーのショートカットが並んでいる。「全てのアプリケーション」はサブメニューではなくなった。アプリケーションのショートカットは、「最近追加されたもの」と「よく使うアプリケーション」の下の前面中央に表示される。また、インストール済みのアプリケーションのように見せかけた広告である「おすすめ」という領域がここに含まれる。幸い、これは無効にできる。
注目に値する他の調整事項は、Grooveミュージックを最小化したときにシンプルなメディアコントロールを利用できるようになったことだ。このコントロールは、Grooveミュージックのタスクバーアイコンにマウスをポイントしてアクセスできる。また、音声の出力先を瞬時に切り替えることも可能になった。こちらもタスクバーから利用できる。TechTargetで好評を博しているのは後者の機能だ。外付けのBluetoothスピーカーから内蔵のスピーカーやBluetoothヘッドフォンに容易に切り替えられる。
それから、新しい絵文字が追加されたのも忘れてはいけない。
クライアントPCに詳しいユーザー向けの改善
Windows 10でUNIXやLinuxで使われているシェル「Bash」が新たにサポートされたことは開発者コミュニティーで大いに歓迎されている。だが、クライアントPCに詳しいユーザーにとっては、他の新機能の方が日常使いの助けになるだろう。
仮想デスクトップ間でプログラムをピン留めできる追加機能は長いこと待ち望まれていた。この機能により、さまざまな作業環境で重要なプログラムの実行を維持しながらアクセスできるようになった。筆者個人は、Slack Technologiesのチャットツール「Slack」で、この機能を使用している。2016年の夏季オリンピックの放送中は、Sling Mediaのテレビ映像リモート視聴システム「Slingbox」もピン留めしている。
Anniversary Updateは、ライセンス認証のトラブルシューティング機能が新たに追加された。この機能により、新しいハードウェアやアップグレードしたハードウェアでWindowsをライセンス認証したり再認証したりするのがずっと簡単になる。この機能は、WindowsのプロダクトキーをデバイスではなくMicrosoftアカウントと関連付けることでライセンス認証をする。
設定にある「バッテリー節約機能」はただの「バッテリー」になり、より細かく電力管理を制御することが可能になった。「Windowsで管理」は、バックグラウンドアプリケーション用の新しいオプションだ。このオプションを有効にすると、電力を節約するためにWindowsがバックグラウンドアプリケーションを一時停止できる。
Microsoftの「Windows Hello」は生体認証セキュリティ規格だが、これもアプリケーションで利用できるようになった。また最終的にはEdgeでWindows Helloをサポートし、Webサイトやサービスのログインに使用できるようになる。本稿のレビューで使用したAnniversary Updateではこの機能はテストできなかったが、Windows Helloの動作が一貫性に欠けることを考えると、当分はパスワードを入力する方法を使うことになるだろう。
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