まず、排気口のほこりを掃除しよう
古いPCでも「あと1年」戦えるようにする、幾つかの延命テクニック(2/2 ページ)
OSのクリーンアップ
専門家によると、空きディスク容量の不足は必ずしも古いPCのパフォーマンス低下の直接的な原因ではないという。確かにその通りだが、多数のアプリケーションやサービスを同時に実行すれば、パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性がある。不要なアプリケーションやサービスはなるべく削除すべきだ。
まず、ディスククリーンアップを実行し、一時ファイル、ごみ箱内のファイル、ダウンロードしたプログラムファイルなどの不要なファイルを削除する。この作業が完了すれば、「ディスククリーンアップ」ダイアログボックスに「詳細オプション」タブが追加される。コンピュータが多数の復元ポイントを保存する設定になっている場合は、最新の復元ポイントだけを残し、それ以外は全て削除することを検討すべきだ。これを実行するには、「詳細オプション」タブをクリックし、さらに「システムの復元とシャドウコピー」セクションの中にある「クリーンアップ」ボタンをクリックする。古い復元ファイルを削除してよいかどうか確認されて、ここで削除するかキャンセルするかを選べる。
コンピュータに最初から組み込まれていたサードパーティーのソフトウェアなど、従業員が使わないアプリケーションが残っていれば、コントロールパネルを使って削除する。オンラインサービスと連動しているアプリケーションの中には起動時に読み込まれてメモリを消費するものもあるので、不要なアプリケーションを削除することでシステムが軽快に動作するようになる。
従業員が使わないModern UI対応アプリケーションがWindows 10搭載コンピュータにインストールされているのであれば、「設定」を開き、「システム」>「アプリと機能」に移動する。このウィンドウから通常のアプリケーションや「Windows Store」アプリケーションを削除できる。また、Windows PowerShellの「Get-AppxPackage」コマンドを実行すればインストールしたアプリケーションのリストが表示されるので、「Remove-AppxPackage」を実行してアプリケーションをコンピュータから削除することもできる。
不要なサービスを削除するのは、アプリケーションを単にアンインストールすることよりも厄介だ。経験豊富なIT管理者でさえも、サービスを無効化するのをためらうことがある。コンピュータが収拾のつかない状態になる恐れがあるからだ。このため、ビデオ会議やWeb会議、PDF作成など、従業員が決して使わないアプリケーションに関連したサービスだけを無効にするのが無難だ。「Connected User Experiences and Telemetry」「Touch Keyboard and Handwriting Panel Service」といった特殊なサービスも無効にして大丈夫だ。サービスを削除する際には、必ず事前にそのサービスについて調べた上で、「Services」アプレットを使って一度に1つずつ無効にする。その後で再起動し、ユーザーにしばらくコンピュータを動作してもらった後で、次のサービスを無効にする。
ストレージのクリーンアップ
ワープロ文書、PDF、表計算ファイル、電子メールなど、もう必要としないデータファイルを大量に溜め込んでいるユーザーは多い。たとえ空きディスクスペースに問題がないとしても、Windows搭載PCは一般的なファイルのインデックスを作成し、「File Explorer」や各種アプリケーションですぐに利用できるようにする。コンピュータに保存するインデックス対象のファイルが多くなれば、インデックス作成に時間がかかるようになり、I/OやCPUの利用率にも影響する可能性がある。
削除可能あるいは外部ストレージに移動可能なデータファイルを特定するには、ファイルの拡張子や修正日を検索するという方法がある。File Explorerや「Windows Explorer」を使ってもいいが、「WinDirStat」という無償ユーティリティーを使えばもっと効率的だ。WinDirStatはシステムをスキャンし、使用ディスクスペースに応じてフォルダとファイルを表示する。各ファイルはタイプに応じて色分けされる。ファイルタイプをクリックし、リストをスクロールすれば、最後に変更した日付が分かるので、どのファイルを削除あるいは移動すればよいかを判断できる。
アプリケーションの軽量化
ウイルス対策プログラムでコンピュータの動作が重くなることがある。ユーザーの古いPCで実行するウイルス対策プログラムを選択する自由度がある場合は、信用できる企業から出ている軽量プログラムに切り替えることも検討する。Webブラウザについても同様だ。
もう1つの可能な改善策として、ディスクスペースと貴重なメモリを消費するデスクトップアプリケーションの代わりに、オンライン型プロダクティビティアプリケーションの使用を検討するといい。もしあなたの会社が「Microsoft Office」を使っているのであれば、少なくとも古いPCのユーザーについては「Office Online」(Webブラウザで利用する簡易版のOfficeアプリケーション)への切り替えを検討することをお勧めする。Office Onlineを利用するのに必要なのは、Webブラウザと信頼できるインターネット接続だけだ。
だがどのような対策を講じようとも、いつかはコンピュータをピカピカの新モデルに入れ替えなくてはならない。古いPCのコンポーネントをスペアパーツとして残しておく必要がないのであれば、低パフォーマンスでも気にしないという地域団体などに寄付することを検討してみてはどうだろうか。寄付する際には、HDD内のデータを消去するのを忘れないように。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
8
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
9
AIで人を減らした企業がもう心変わり 「AIブーメラン現象」の実態
-
10
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー