「Linux Virtual Desktop」のサポート対象は?
Windowsでなくてもいいかも、VDIで高まる「Linuxデスクトップ」の可能性(1/2 ページ)
仮想デスクトップインフラ(VDI)の主流は依然としてWindowsだが、オープンソースデスクトップを使いたければ、その選択肢も用意されている。
Citrix Systemsの「Linux Virtual Desktop」を利用すれば、IT管理者はWindows版ばかりでなくLinuxデスクトップとそのアプリケーションを配布することができる。
仮想デスクトップインフラ(VDI)の主流はこれまでずっとWindowsだったことを考えると、CitrixがLinux版を提供したことは大きな一歩となった。同社の「Citrix XenApp」と「Citrix XenDesktop」に含まれるLinux Virtual Desktopは、柔軟でカスタマイズ性の高いVDIを導入できる。これによってLinuxへの大転換が起こったり、Windowsの時代が終わりになったりするわけではないが、Citrixなどの企業はこのオープンソースOSへの対応に真剣に取り組み始めている。
併せて読みたいお薦めの記事
Linux VDIに関する記事
WindowsとMaxの代用品? Linuxを巡る考察
Linux Virtual Desktopのサポート対象
XenApp/XenDesktop 7.9に含まれるLinux Virtual Desktop 1.3は、「Red Hat」と「SUSE Linux」の各種エンタープライズエディションの他、LinuxベースのフリーOS「CentOS」をサポートしているが、対象となるバージョンやサービスパックに制限がある。とはいえ、それ以外のLinuxディストリビューションにもLinux Virtual Desktopを問題なくインストールできたという報告がユーザーから上がっており、当のCitrixも、サポート対象外のシステムでLinuxデスクトップを作成してみることを勧めている。もっともLinuxディストリビューションはそれぞれ違いがあるため、予期しない状況が起こり得ることには注意を促している。
Linux Virtual Desktopは、XenDesktop 7.1以降でのみ利用可能だ。Linuxディストリビューション同様、XenDesktopの互換性にも機能パックやエディションの制限があるので確認する必要がある。
Citrixのドキュメントによると、VDI管理者はLinux仮想デスクトップをマシンに直接展開するか、「Citrix XenServer」「VMware ESX/ESXi」「Microsoft Hyper-V」など、XenDesktopがサポートするハイパーバイザーを使って展開することができる。ハイパーバイザー上でVMを実行する場合はLinuxが適切に動作するよう微調整する必要があるが、ベアメタル上でOSを実行する場合はそのような変更は必要ない。
Linux Virtual Desktopは、Sambaの「Winbind」やQuest Softwareの「Authentication Services」、Centrifyの「DirectControl」を使うことで「Active Directory」との連係もサポートできる。これはアクセス制御の一元管理や、異種システム間のユーザー管理に役立つ。
Linux Virtual Desktopは、ユーザーのデバイス上で実行してそのデバイスをVDIに接続する「Citrix Receiver」というエージェントソフトウェアを介して幅広いクライアントをサポートする。Receiverの各バージョンは、Windows、Linux、Appleの「Mac OS X」と「iOS」、Googleの「Android」で使用可能だ。クライアントデバイスの制約を理解しておけば、Receiverクライアントを実行している任意のデバイスでLinux Virtual Desktopにアクセスできる。
Linux用のReceiverも用意されているので、Windowsデバイス同様LinuxデバイスからもXenAppやXenDesktopのインフラにアクセスできる。これによってCitrixのLinuxサポートはさらに広がり、管理者がVDI環境にLinuxを組み込む柔軟性が高まる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] クラウドネイティブ戦略ガイド:8つの主要課題と解決策を解説 -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] プラットフォーム技術者のための「クラウドネイティブ」プレイブック -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] ハイブリッドクラウドでハードウェア価格高騰のリスクを回避する方法 -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] AI時代に必要なインフラモダナイゼーションの考え方とは? -
製品レビュー
[Dropbox Japan株式会社] ランサムウェア対策で見直したい「復旧できるファイル基盤」とは?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
鹿島建設のDXを阻む「10年前のAWS」 安全性と自由度を両立したモダナイズ
-
4
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
5
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
6
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
7
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
8
経営幹部が期待を膨らませる「AIエージェント」は何に使えるのか? 活用例5選
-
9
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
10
「野良Excelマクロ」に悩むSMBC日興証券が導き出した内製化の“現実解”
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
3
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
8
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー